済州フォーラムで祝辞を述べる韓日議員連盟の鄭鎮碩会長=15日、済州(聯合ニュース)
済州フォーラムで祝辞を述べる韓日議員連盟の鄭鎮碩会長=15日、済州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国与党「国民の力」の非常対策委員長で韓日議員連盟の会長を務めている鄭鎮碩(チョン・ジンソク)氏は15日、南部・済州島で開かれている「済州フォーラム」の韓日議員特別セッションで、「韓日両国が正しい未来志向の関係で発展していかなければならない」として、「両国が直面している厳しい状況を省察し、『ウィンウィン』する関係に生まれ変わらなければならない」と強調した。 鄭氏は「北の核とミサイル脅威は朝鮮半島だけでなく、国際的な不安要素として差し迫っている。金正恩(キム・ジョンウン)は核保有国を法制化し、何があっても核を放棄しないとして核の先制攻撃を公言した」として、「韓日両国の安全保障の大きな枠が揺らいでいる」との認識を示した。そのうえで、「新しいビジョンと実行力が切実に求められる」とし、「片方にだけ解決策を設けるよう主張することは何の役にも立たない」と述べた。 また、「24年前、金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相は21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップを発表した」とし、「韓日関係をその時代へ早急に回帰させなければならない」と強調した。1998年、当時の金大統領と小渕首相は東京で開かれた首脳会談で共同宣言を発表した。共同宣言には両国が過去を直視しつつ、相互理解と信頼に基づいた関係を発展させていくことや、植民地支配に対する「痛切な反省と心からのお詫び」が盛り込まれた。 鄭氏は「石の上にも三年」という日本のことわざを引用し、「力を集め、未来志向の韓日関係をつくっていきたい」と呼びかけた。 また、「両国の国会議員と専門家が一堂に会する場が設けられただけでも大したものだ。わずか1年前は想像もできなかった」と言及し、前政権での両国関係を遠回しに批判した。
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