キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
世界で唯一の分断国家である韓国大統領の国連総会演説は、朝鮮半島の平和の重要性を喚起させ対北政策を直接説明することで、国際社会の支持を求める機会の場であることから、強硬対応基調を強調してきた尹大統領が「北朝鮮」に関する発言をしなかったのは異例なことである。
韓国大統領室の高位関係者は、ニューヨークのプレスセンターで記者たちに「対北メッセージは、今回の演説に直接含まれなかった」とし「すでに対北メッセージは “大胆な構想”の発表により、これ以上足すことも引くこともない状況だ」と語った。ただ「間接的なメッセージが盛り込まれている」というのが韓国大統領室の説明である。この関係者は「核兵器をはじめとした大量破壊兵器問題・人権問題・自由に基づいた国際社会の連帯など、北朝鮮に対する間接的・可視的なメッセージと解釈される部分がある」と説明した。
韓国与党“国民の力”のユン・サンヒョン議員は21日(日韓時間)、韓国のラジオ番組とのインタビューで「大統領が8・15メッセージで “大胆な構想”を提議してからいくらも経っていないため、国連総会の演説では北朝鮮問題について言及しなかったようだ」と分析した。尹大統領は初の国連総会での演説であることから「“複合的挑戦”に対する変革的解決法の摸索」というテーマに集中し、自由・連帯を先立たせ人権問題など間接的なメッセージを伝えることにしたものとみられる。
北朝鮮は、尹大統領の「大胆な構想」発表後から3日後にこの提案を拒否し、キム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮総書記は今月初め、「核武力政策」の法令を採択し法制化することで、「非核化交渉の遮断」を公表した。北朝鮮が強硬な態度で拒否の意思を明示した状況で、主要演説内容として扱うことが適切なのかを悩んだ跡が見受けられる。
ただ、各国の首脳が一堂に会する主要外交舞台で、韓国の核心外交政策の一つである「対北政策」を直接説明し、対話を遮断した北朝鮮側に持続的なメッセージを発信する機会を逃したという見方もある。
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