日韓首脳会談開催否定も、北には「条件なしで会う」＝韓国

国連総会に出席するために米国ニューヨークを訪れた岸田首相が演説で、キム・ジョンウン（金正恩）北朝鮮国務委員長に「条件なしで会う」と明らかにした。同じくニューヨークを訪れているユン・ソクヨル（尹錫悦）大統領との首脳会談は、日程や議題が不透明な中で「逆に会わない」という反応まで見えたと伝えられた。

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岸田首相は20日（現地時間）、米国ニューヨークで開かれた国連総会演説で、対北朝鮮懸案に対する立場も明らかにした。岸田首相は「日朝平壌宣言により、北朝鮮の核・ミサイルなど様々な懸案を包括的に解決し、過去を清算して北朝鮮と交わす方針は不変」とし「金総書記と前提条件をつけずに日朝首脳会談に取り組む用意がある」と明らかにした。

岸田首相は、金委員長との積極的なコミュニケーションの意思を明らかにしたのとは対照的に、同じニューヨークに滞在中のユン大統領との首脳会談に対しては、印象的な反応を見せたと伝えられた。

日刊朝日報道によると、岸田首相は日韓会談合意を韓国側が発表したことに対して「それであれば逆に会わない」という反応を見せた。岸田首相の発言が事実なら、日本側が強い不快感を表したわけだ。

岸田首相は前日、米国出国前の関連質疑にも「現在日程はまだ何も決まっていない」とし、韓国側会談の日程発表内容を否定する発言をした。

韓国大統領室は、米国訪問日程を控え、米韓、日韓会談を事前に合意したと発表していた。しかし、ユン大統領のニューヨーク滞在時間が一日しか残っていない状況でも、両者会談の日程がすべて確定していない状態だ。特に日韓会談の場合、日本側が露骨に否定する態度を見せており、会談の有無に関心が集まっている。

岸田首相の発言に対し、大統領室が出した「日本の報道に度々確認したり反応を見せない」という立場も多少曖昧だった。岸田首相が非常に敏感な発言をして、該当発言が事実であれば、会談事前合意を主張してきた韓国側が外交レベルで対応をしなければならない水準に見えたためだ。

ただし支持率急落を意識した岸田首相が、内部政治のために日韓会談カードを政略的に活用しているという分析も一部出ている。