【坡州聯合ニュース】韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」は2日、北朝鮮に近い京畿道・坡州から前日午後、北朝鮮に向けて新型コロナウイルスの医薬品などを大型風船で飛ばしたと明らかにした。北朝鮮に向けビラなどの散布をしないよう求めてきた韓国政府は懸念を表明するとともに、改めて自制を促した。 自由北韓運動連合の朴相学(パク・サンハク)代表は聯合ニュースの取材に対し、「1日午後10時ごろ、マスクや解熱鎮痛剤、ビタミンCなどを大型風船で飛ばした」と伝えた。これら医薬品のほか、韓国の経済・社会・文化の発展を収録した小冊子、米上下院が北朝鮮の人権状況を伝えるために作製した動画入りのUSBなども入れたという。風船には金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)を非難する垂れ幕を付けた。 警察は当日、現場に駆けつけまだ飛ばしてない風船などを押収し、朴代表を拘束した。 統一部は脱北者団体など民間団体に対し、北朝鮮に向けてビラなどをまく行為を自制するよう求めてきた。 同部のイ・ヒョジョン副報道官は「政府の度重なる要請にもかかわらず、一部団体によるビラ散布が続いていることに対し、政府は懸念している。ビラ散布行為を自制するよう改めて促す」と話した。
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