JIN(BTS(防弾少年団)) の最新ニュースまとめ
韓国では原則、18歳以上の男子に18~21か月の兵役義務があり、28歳までに入隊する必要がある。しかし、2020年に兵役法が改正され、「大衆文化芸術分野」の功労者は入隊を2年延期できるようになった。
一方、現行の兵役法は、芸術・スポーツ分野の特技を持ち、文化体育観光部(部は省に相当)が推薦した人が芸術・スポーツ要員として兵役を代替できるようにする「兵役特例」を規定している。しかし、その対象に大衆文化芸術者は含まれていない。
「BTS」が世界的な活躍を見せる中、国民からは「芸能人も国威発揚に貢献しているのに兵役特例の対象にならないのはおかしい」との声が上がり始めた。エンタメ界からも「BTS」など韓流スターの兵役について、入隊時期の延期ではなく兵役特例の対象とするよう求める声が強い。
世論の高まりを受け韓国国会では、兵役特例を盛り込んだ兵役法改正案の審議が始まったが、特例対象を広げることには慎重な意見もあり、遅々として進まなかった。韓国では少子化が進んでおり、今後、隊員確保がますます難しくなることが予想されている。特例に慎重論も根強いのは、対象をむやみに広げれば兵役そのものが成り立たなくなる上、一般の対象者から公平性の観点から不満も上がって、円滑な兵役の推進に支障をきたすことを懸念してのことだ。
「BTS」は今年6月、グループとしての活動を一時休止し、ソロ活動を中心に行っていくことを発表した。背景には兵役問題も影響していると報じられた。当時、聯合ニュースは「不確実性が大きい中でグループとして今後の活動計画を決めることは困難だった」との見方を伝えた。
韓国の国会国防委員会は先月、全国の約1000人を対象に世論調査を実施。その結果、「BTS」の兵役免除を認める法改正について、賛成は60.9%に上り、反対の34.3%を大きく上回った。
JINは前述の2020年の兵役法改正に伴い、文化体育館観光部(部は省に相当)長官の入隊延期推薦を受け、30歳になる今年末まで入隊が延期されていた。
こうした中、「BTS」の所属事務所は17日、JINが今月末に軍入隊延期の取り消しを申請し、兵務庁の入隊手続きに従う方針と発表した。韓国メディアは「通知書を受け取り次第、入隊する見通しで、時期は早ければ年内になる可能性もある」と伝えた。また、事務所は、他のメンバーも順次、入隊する予定とした上で、「2025年ごろに(全員が兵役から戻って)完全な形で活動再開できることを望んでいる」とコメントした。当面、兵役についていないメンバーはソロ活動に集中する。
「BTS」は15日に韓国南部のプサン(釜山)でコンサートを開いたばかり。JINの入隊時期が迫っていたことから、7人のメンバー全員がそろうステージは今後しばらく見られなくなるのではとの見方も出ていた。所属事務所は「釜山コンサートを終えた今が、本件(JINの入隊が決まったこと)をお知らせするのに最適な時期だと判断した」と説明している。
このニュースは、日本の各メディアも速報した。ネット上では「いずれこの時が来るとは思っていた。ARMY(BTSのファン)ならば彼らの気持ちもわかっていると思うし、理解して彼らを待つ気持ちでいると思う」「帰ってくる日を待っています。いってらっしゃい」「日本にいると兵役が義務ということに違和感があるけれど、そういった中で育ったらやらなきゃいけないものであるわけで。ただ、彼らのやってきたことを考えると配慮しても良かったのではないかと思ってしまう」などさまざまなコメントが上がった。
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