【ソウル聯合ニュース】韓国の最大野党「共に民主党」は19日、ソウル・汝矣島の同党本部に検察当局が家宅捜索に入ろうとしていることに強く反発し、国政監査の中止を宣言した。 ソウル中央地検は同日、ソウル郊外の城南市大庄洞の都市開発事業を巡り、民間事業者から計約8億ウォン(約8400万円)を受け取ったとして、政治資金法違反の疑いで金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長を拘束した。金氏は元城南市長で最大野党「共に民主党」代表の李在明(イ・ジェミョン)氏の最側近とされる。民主研究院は共に民主党の本部内にあるため、検察は党本部への家宅捜索に乗り出した。 同党の朴洪根(パク・ホングン)院内代表はこの日午後、所属議員らに非常事態を伝えるために送ったメッセージで、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の「政治検察」が党本部の家宅捜索を行おうとしているとし、「野党の党本部への家宅捜索はこれまで例がない」などと批判した。また「議員は国政監査を全面的に中断し、メッセージを確認し次第、党本部に集結してほしい」と要請した。 党本部の前には続々と集まった数十人の同党議員や党役員でごった返した。 党本部に集まった関係者らは、「尹錫悦政権の政治弾圧を糾弾する」などとプラカードを手にし、検察と対峙(たいじ)した。 陳声準(チン・
ソンジュン)院内首席副代表は党本部前で開いた記者会見で、「尹錫悦政権は底に落ちた支持率を挽回するため、政治ショーを行っている」とし、「わが党は野党弾圧の一環として行われる昨今の『家宅捜索ショー』に強く抗議し、決して容認しない」と警告した。 同党は党本部で緊急の最高委員会の会議を開き、検察の家宅捜索の対策を議論する予定だ。 また、夜通しで検察の党本部への進入を防ぐ方針だ。
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