優勝したリディア・コのティーショット(画像提供:wowkorea)
優勝したリディア・コのティーショット(画像提供:wowkorea)
12月に結婚する韓国系ニュージーランド人のリディア・コ(25)が、23日に韓国のカンウォンド(江原道)ウォンジュ(原州)市のオーク・バレー・カントリークラブにて開催されたLPGAツアー「BMW女子選手権」(賞金総額200万ドル)の最終ラウンドで8バーディー、1ボギーを記録し、通算18勝目となるシーズン2勝目を獲得した。

リディア・コ の最新ニュースまとめ

 トップのアタヤ・ティティクル(19)に1打差の計14アンダー、2位タイで最終日をスタートしたリディア・コは、8番までで3バーディー1ボギーでトップに立ち、10番と11番で連続バーディーを決めて勝利を予感させた。さらに15番から17番まで3連続バーディーを決め、2位のアンドレア・リーと4打差での優勝を果たした。

 1997年にソウルで生まれたリディア・コは、2003年にニュージーランドに渡って15歳の時にLPGAツアー最年少優勝を記録。17歳で世界ランキング1位になるなど「天才ゴルフ少女」として名を広め、韓国でも多くのファンを持つ。ことし12月30日には現代カードのチョン・テヨン副会長の息子チョンジュン氏(27)と結婚する。

 リディア・コは優勝直後のインタビューで少し涙を浮かべたが、「私は韓国で生まれ、韓国というバックグランドがあるということに大きな自負心を持っている。韓国に家族がいて、おいしい韓国料理も食べ、韓国の文化を感じ続け、また韓国語も話すので、いつかは一度でもLPGAツアーでもKLPGAツアーでも韓国で優勝したいと切に願っていた。だから18番でパターを置いて涙を流そうかと思ったが、シャンペンシャワーで涙を流す暇がなかった。今週は家族が来てくれていたが、家族の前で優勝するという経験はいつも特別なので、さらに意義深い。特に父は新型コロナウイルスのせいで2019年以降、初めてLPGAの試合を見に来た。さらにたくさんの家族が応援に来てくれたおかげでパワーをもらい、優勝できたと思う。それで涙が出てしまった」と語った。

 韓国で開催される唯一のLPGAツアーで戦ったキム・ヒョージュとチェ・ヘジンは3位タイにとどまった。またアマチュアで高校1年生のキム・ミンソルは第1ラウンドと2ラウンドでトップ争いを見せ、最終的には計10アンダーの10位タイを記録し、世界の舞台でも通じることを立証した。

 さらに18年間の選手生活のうち、LPGAツアー通算9勝を記録したチェ・ナヨンは本大会で現役引退を発表していたが、第3ラウンドの12番でホールインワンを達成し、副賞のBMWのSUV、ニューX7を獲得した。

 試合後にはファンが準備したサムギョプサルパーティーにも参加し、さらに特別な思い出を作った。韓国各地はもちろん、台湾や日本から来たファンまで50人ほどが集まり、チェ・ナヨンの新たな出発を祝った。

 チェ・ナヨンは試合後のインタビューで「何より大事な友人に出会えたことに一番ありがたいと思っている。ゴルフ選手という職業は非常に良い職業だと思う。15年間、一生懸命にちゃんとやってきたと思う。私にはこれ以上LPGAツアーの舞台はないが、これまで良い思い出をたくさん作り、2009年の初優勝の場面が出た時に感情がこみ上げてきた。15年の思い出が頭の中をよぎっていくようだった。これまで本当によく耐え、よく戦い、最後までできてとてもうれしい」と明かした。

 今回出場した日本人選手では、笹生優花が優勝争いに食い込んだものの8位タイに、渋野日向子は19位タイ、畑岡奈紗は47位タイに終わった。

 本大会では幸運を呼ぶホールインワンの記録が続出した。チェ・ナヨンに続き、アリヤ・ジュタヌガーンも第3ラウンドの17番で記録し、最終日には7番で渋野日向子と、本大会で3つのホールインワンが記録された。

 ことしのBMW女子選手権は、8万1000人のギャラリーを動員し、唯一の韓国開催LPGAツアーというパワーを見せ、3つのホールインワン、チェ・ナヨンの引退試合、アマチュア有望株の劇的な躍進などの話題で多くのゴルフファンを楽しませた。

 BMWコリアのハン・サンユン代表は「大変多くのギャラリーに訪れてもらった大会にもかかわらず、大きな事故もなく安全に進めることができたのは、会場を訪れたすべての成熟した観戦マナーのおかげだ。2023年はさらに成長した姿で皆さんにお会いすることを改めて約束する」と述べた。

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