JIN(BTS(防弾少年団)) の最新ニュースまとめ
韓国では原則、18歳以上の男子に18~21か月の兵役義務があり、28歳までに入隊する必要がある。しかし、2020年に兵役法が改正され、「大衆文化芸術分野」の功労者は入隊を2年延期できるようになった。
一方、現行の兵役法は、芸術・スポーツ分野の特技を持ち、文化体育観光部(部は省に相当)が推薦した人が芸術・スポーツ要員として兵役を代替できるようにする「兵役特例」を規定している。しかし、その対象に大衆文化芸術者は含まれていない。
「BTS」が世界的な活躍を見せる中、国民からは「芸能人も国威発揚に貢献しているのに兵役特例の対象にならないのはおかしい」との声が上がり始めた。エンタメ界からも「BTS」など韓流スターの兵役について、入隊時期の延期ではなく兵役特例の対象とするよう求める声が強い。世論の高まりを受け韓国国会では、兵役特例を盛り込んだ兵役法改正案の審議が始まったが、特例対象を広げることには慎重な意見もあり、遅々として進まなかった。
JINは前述の2020年の兵役法改正に伴い、文化体育館観光部(部は省に相当)長官の入隊延期推薦を受け、30歳になる今年末まで入隊が延期されていた。国会で兵役特例の議論が進まない中、JINの延期期限は近づき、どのような結末となるのかファンはもちろん、国内外のメディアも注目していた。こうした中、所属事務所は先月17日、JINが軍入隊延期の取り消しを申請し、兵務庁の入隊手続きに従う方針と発表した。韓国メディアは入隊時期について「早ければ年内になる可能性もある」と伝えている。
そのJINが先月28日、「weverse」で生配信を行い、入隊決定までのいきさつを語った。JINは「会社には事実を話さないでほしいと言われたが、もういいだろう」と語り始めた。JINによると、入隊時期について、当初は2020年2月にアルバム「BE」を発売した後に計画していた。入隊の準備を進めるも、その後、同年8月に発売した「Dynamite」が米ビルボードのメインシングルチャートの「HOT100」で1位になるなど大ヒットしたため、入隊計画を修正せざるを得なくなったという。JINは「『Dynamite』が思った以上にうまくいき、コロナの時期にファンがもっと喜んでもらえるようにと『Butter』や『permission to Dance』を出すことになった。この2曲もうまくいったので、この時期は軍隊に行かないという決断が正しかったようだ」と振り返った。
また、「BTS」が今年4月、米国で最も権威のある音楽賞「グラミー賞」ノミネートされていたことから、さらに入隊時期が先送りとなったという。JINは「寒いのが嫌いなので5、6月に行こう(入隊しよう)として、会社(所属事務所)もOKした」とし、この時期を改めて入隊時期として計画していたことを明かした。当時(6月14日)、「BTS」は動画投稿サイトのユーチューブを通じて、今後、個人の活動を中心に活動していくことを明らかにしている。このニュースは世界中を駆け巡り「活動休止では」との憶測も流れた。JINは当時配信されたこの動画について、軍隊に行くことを遠回しに語ったものであったことを初めて明かした。
しかし、2030年万博の南部・釜山招致の活動の一環で先月15日に開かれたコンサートにより、またも入隊は先送りとなった。JINはメンバーに「公演をやって軍に入ると話した」と明かした。事務所からJINが軍入隊の手続きに入ることが発表されたのは、コンサートから2日後のことだった。コンサート後の発表とした理由についてJINは「コンサート前に最後だと話し、ファンたちが悲しみながら観覧することは望んでいなかった」と話した。
今回、JIN自らが語ったことで明らかになった入隊に至るまでの経緯。人気絶頂にあるグループのメンバーゆえの苦労を改めて感じさせた。
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