統一部のロゴ=(聯合ニュース)
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【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は1日、北朝鮮が朝鮮半島の緊張が高まっている原因を韓米合同空中訓練のせいだとミスリードしているとして、「現在の情勢は北の無謀な核・ミサイル開発によるものだという点を明確にする」と表明した。 また、「政府は韓国国民の生命と安全を守るための確固たる抑止体制を整える」と述べ、「北が挑発を止め、われわれが提案した(非核化ロードマップの)『大胆な構想』に応じるよう促す」と強調した。 北朝鮮外務省は10月31日、韓米合同空中訓練「ビジラント・ストーム」の開始を受けた報道官談話で、米国が軍事挑発を続ければ「強化した次の段階の措置を考慮する」とけん制した。 今年に入って北朝鮮外務省が報道官談話を発表するのは、弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し米国が制裁を強化した1月、国連人権理事会が北朝鮮人権決議案を採択した4月に続いて3回目。 この当局者は、今後の北朝鮮による挑発の可能性について動向を注視しているとしながら、北朝鮮は北東部・豊渓里の核実験場の復旧を完了し、7回目の核実験に向けた準備が大枠で整った状況だと説明した。 ただ、実際の核実験の時期については金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の政治的決断が必要だとして、「北はいつ核実験を行うかについて内外のさまざまな状況などを考慮し、悩んでいると思う」との見方を示した。
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