韓国警察、野党議員の「党員買収」疑惑を巡り、建設業者の拘束令状請求(画像提供:wowkorea)
韓国警察、野党議員の「党員買収」疑惑を巡り、建設業者の拘束令状請求(画像提供:wowkorea)
韓国野党「共に民主党」のチン・ソンジュン(陳聲準)議員が、金を渡して党員を募集したという疑惑を巡り、韓国警察が「スポンサー」とみられる建設業者の趙某氏に対して拘束令状を申請した。同令状は逮捕状の請求前に容疑者の身柄を確保できるようにするためのものだ。

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 7日、韓国の検察と警察によると、趙容疑者は陳議員の指示で権利党員を募集するために、資金を提供したという疑いがもたれている。党員募集は陳議員補佐官出身のキム・スンヒョン氏をソウル・カンソ(江西)区庁長選挙で当選させるために必要だった。

 陳議員の「党員買収」疑惑は与党「国民の力」のチョ・スジン(趙修眞)議員が今年5月、共に民主党の江西乙地域委員会副委員長であるユン・ドゥグォン氏から情報提供を受けて明らかにしたものだ。

 ユン氏は当時の記者会見で、共に民主党の江西乙地域委員会で首席副委員長を務めていた建設業者の趙氏から、権利党員募集の活動費を受け取ったと語っている。「(趙氏が)江西区内にあるすべての区域(20洞)会長に、金を渡すよう指示した」と暴露。続けて「数十人に食事代を渡す際、江西区庁長に出馬したキム・スンヒョン候補のために、陳議員と金候補が支持を訴えた」と主張した。

 ユン氏は証拠だとし、昨年2~3月に趙氏が4000万ウォン(約400万円)を入金した口座の取引内訳と、区域の会長らに配った権利党員入党願書などを提示している。

 与党の国民の力は「陳議員が建設業者から後援を受け、現金をばらまき、権利党員を買収した」として、陳議員と金候補を公職選挙法・個人情報保護法違反などの疑いで警察に告発した。その後、ソウル江西警察署は趙氏の事務所を押収捜索するなど関連捜査を進めてきた。

 陳議員は「権利党員を募集するにあたって、金品や不法手段は使っていない」と否認している。

 趙容疑者に対する拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は、8日午前10時30分ごろ、ソウル南部地裁で開かれる。
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