文前大統領と豊山犬(資料写真)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
文前大統領と豊山犬(資料写真)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が8日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)から贈られて飼っていた犬2匹を政府に返還した。 文前大統領は2018年9月の南北首脳会談後、正恩氏から北朝鮮で天然記念物に指定されている豊山犬雌雄各1匹を贈られ、退任後は子犬を含めて3匹を引き取ったが、前日、犬を国に返還する意向を示した。 文前大統領側と行政安全部傘下の大統領記録館によると、返還されたのは雄雌の2匹で、子犬は文前大統領側がしばらく預かるという。 豊山犬の返還に関連し、大統領室の関係者は8日午後、施行令改正について関連官庁が協議しているとし、「豊山犬を返還するという決定は全面的に文前大統領側がしたものであり、大統領室(の意向)とは関係がない」と強調した。 国家元首として受け取った豊山犬は法律上、大統領記録物に分類されるため、退任時にはこれらを管理する大統領記録館に移管するのが原則だが、大統領記録館には動植物を管理・飼育する施設がなく、動物福祉の観点からもこれまでの飼い主と暮らすことが望ましいとの判断から、文前大統領の任期最終日である今年5月9日に豊山犬を文前大統領に預ける協約が結ばれた。 この協約には政府が飼育や管理に必要な物品や費用を予算の範囲内で支給できるとの内容が含まれており、施行令改正とはこの協定を実施するためのもの。 文前大統領側は、大統領室が施行令改正に反対していると主張している。 これに対して大統領室は前日、文前大統領側が施行令改正の手続きを待たずに一方的に豊山犬を返還しようとしていると反論した。
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