ソウル麻浦区の学習塾で特別防疫チェックを行う教育部とソウル市教育庁の職員(画像提供:wowkorea)
ソウル麻浦区の学習塾で特別防疫チェックを行う教育部とソウル市教育庁の職員(画像提供:wowkorea)
韓国で17日に行われる大学修学能力試験が9日後に迫る中、新型コロナウイルスの再流行が本格化し、受験生たちが不安におびえている。

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中央防疫対策本部の発表によると、7日の0時時点の新型コロナウイルスの新規感染者は1万8671人と集計され、1週間前の31日(1万8504人)より167人増加し、先月の10日以降4週間連続で先週の同じ曜日より増加している。チョン・ギソク新型コロナウイルス特別対応団長兼国家感染症危機対応諮問委員長はこの日記者会見を通じて「新しい変異が出現しなくても、12月にはある程度の再流行は避けられないだろう」と感染拡大を警告した。

受験生たちは現在、新型コロナウィルスに感染して大学受験に失敗するのではないかと戦々恐々としている。浪人生のイムさん(19)は「2回目の修学能力試験なのに新型コロナウィルスに感染して無駄になったらすごく後悔しそうだ」と話し、「お金もたくさんかかったし、全てが水の泡にならないように今回の受験で終わらせるよう頑張っている」と語った。ソウル市ヨンドゥンポ(永登浦)区に住む高校生のキムさん(18)は「去年新型コロナウィルスにかかった時は後遺症がひどくて何もできなかった」と怖がる気持ちを吐露した。

受験生たちは新型コロナウィルスの感染を避けるために自宅での学習を選ぶなど、外出を控えている。キョンギド(京畿道)スウォン(水原)市に住む高校3年生のチョさん(18)は、「家で勉強するのはもどかしいが、新型コロナウィルスにかかるのが心配で家庭学習することにした」と語り、「食事も1人でしていて、両親は家でもマスクをしている」と話した。京畿道ソンナム(城南)市に住むイ・ジヒョンさん(18)は、「家で勉強したり自習室でも勉強しているが、なるべくマスクを外さないようにしている」と話し、「外ではなるべく水も飲まず、お腹が空いても外食しないようにしている」とつらそうな顔を見せた。

新型コロナウイルスの再流行が深刻化するなか、家庭学習を呼びかける学校もある。京畿道水原市で塾の講師をしているキムさん(37)は、「ある学校では職員室に家庭学習申請書を積んでいるそうだ」と話し、「家庭学習が許可されない生徒たちは、病欠を申し出たり早退をするケースもある」と語った。

新型コロナウイルスの感染拡大傾向が深刻化し、教育部は3日から「修学能力試験自律防疫実践期間」を設定し、地域社会での新型コロナウイルスの感染拡大を最小化しようとしている。教育部は市や道の教育庁と共に、全国の学習塾などを対象に特別防疫点検を実施した。また、関係省庁や地方自治体とともにネットカフェやカラオケ・自習室などの防疫状況の見回りを行っている。教育部の関係者は「受験生とその家族は家庭内の防疫規則を守り、外出時には3密環境の施設の利用自粛を呼びかける」と述べた。

専門家たちは今後4週間が本格的な「受験期間」になり、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために動線を減らし、体調管理に気をつけることが重要だと強調している。チョンノ(鍾路)学院のイム・ソンホ代表はとし「不必要な外出を控えて体調管理を徹底することが重要だ」と話した。続いて「もし新型コロナウィルスの症状が表れたり体調が悪くなったら、すぐに病院に行き診察を受けるようにして欲しい」と付け加えた。
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