【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は17日、ソウル・竜山の大統領室でオランダのルッテ首相と首脳会談を行い、両国関係の格上げや半導体、原子力発電分野でのパートナーシップの強化などを骨子とする共同声明を採択した。 両首脳の会談は6月末にスペイン・マドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて行って以来。両首脳は会談前、両国の半導体関連企業のトップらとの懇談会に出席した。会談後には共同記者会見を行い、夕食をともにした。 半導体関連企業のトップらとの懇談会にはサムスン電子の李在鎔(
イ・ジェヨン)会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、オランダの半導体製造装置大手ASMLのウェニンク最高経営責任者(CEO)などが出席した。 両首脳はこの日採択した共同声明で、両国関係を「戦略的パートナー関係」に格上げし、閣僚級の戦略対話を設置することで合意した。2016年に「包括的・未来志向的パートナー関係」を結んでから6年での関係格上げとなる。既存の次官補級による政策協議会を外務当局の閣僚級による戦略対話に格上げして隔年で開催し、両国関係の発展を後押しする方針だ。 両首脳はまた、半導体、原発など経済安全保障分野のパートナーシップを強化することで一致した。大統領室は「世界的なオランダの半導体製造装置メーカーと韓国の半導体生産メーカーの協力を含め、(両首脳が)半導体分野での協力強化のため支援していく意思を確認した」と説明した。 またオランダにおける新規原発建設推進計画を踏まえ、両国間の原発産業分野の協力促進に向け専門家による協議体の新設にも合意したと伝えた。そのほか、国防に関連した包括的覚書(MOU)の締結を推進することを申し合わせた。 共同声明には、北朝鮮の挑発への非難とともに、尹政権の非核化ロードマップ「大胆な構想」に対するオランダの支持表明も盛り込まれた。
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