キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
リチャード・ジョンソン国防次官補代理(核・大量破壊兵器対策担当)が17日に韓国の国防部を訪問。米国が先月発表したNPRと「ミサイル防衛の見直し(MDR)」について説明したと、韓国国防部が発表した。
韓国側からは国防部のハ・デボン防衛政策官や、キム・スグァン合同参謀本部核・大量破壊兵器対応センター長など国防の要職者が参加。会見では先月27日に国防戦略書(NDS)やNPR、MDRを一挙に公開した米国が、韓国に拡張抑制を引き続き提供すると再確認した。そのために核・通常兵器やミサイル防衛、進展した非核能力など、利用可能なすべての分野の軍事的能力を活用する。
国防部は「NPR・MDRを説明するためにソウルを直接訪問したことこそ、公約を履行するという米国の確固たる意志を示すものだ」と強調した。
NPRは米国の核政策・戦略、核能力と態勢構築に関する大統領の指針を盛り込んだ文書で、約4年の周期で発刊されている。今回は5回目の報告書となる。MDRは米国のミサイル防衛政策・戦略と国際協力に関する大統領の指針を盛り込んだ文書で、今回が3回目の発刊。
国防部関係者は「米国防当局者がNPR・MDRの発表後、結果説明のために訪韓したのは今回が初めてだ。以前は主に駐韓米国大使館の実務者が発表後に説明した」と説明。ジョンソン氏は今年7月15日にも韓国国防部を訪れ、NPR・MDRの公開に先立ち韓国の意見を収集している。
その結果、「北朝鮮が米国や同盟国、パートナーに核攻撃することは容認できず、政権の終末に帰結するだろう」という、最高レベルの対北朝鮮警告がNPRに初めて反映された。
この警告は今月初め、米国で開かれた第54回米韓安保協議会議(SCM)の共同声明にも盛り込まれている。
国防部の関係者は「今回のNPRには、核能力の高度化と韓国に対する核先制攻撃の条件を盛り込んだ攻勢的な核武力政策として、前例のない北朝鮮による核の脅威と、韓国が憂慮しているために最高レベルで北朝鮮に対する警告が明示された」と説明した。
同日の会議で、韓国側は米戦略文書について、同盟国の意見を考慮。米国の徹底した拡張抑制の意志と、強力な対北朝鮮メッセージを反映した米国の努力を高く評価したと、国防部は伝えた。
米代表団が戦略文書を説明後、双方は北朝鮮の核・ミサイル脅威に備えた多様な拡張抑制強化案を話し合った。
とくに、拡張抑制実行力の強化問題を盛り込んだSCM合意が忠実に履行されるよう、今後も緊密に連絡し協力する。
双方は朝鮮半島を含む域内外の安保状況が厳重であると共感。ますます大きくなる北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応して、緊密な米韓協力がこれまで以上に重要になってくると意見が一致した。
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