金正恩氏の娘、北朝鮮でも話題に…「白いジャンパー」のファッションにも注目集まる

北朝鮮の住民の間でキム・ジョンウン（金正恩）国務委員長（朝鮮労働党総書記）と手をつなぎミサイル発射現場に現れた娘に関心が集まっていると、米国の自由アジア放送（RFA）が22日報道した。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

娘を公開した背景には、北朝鮮住民の経済難に対する不満が高まっているため、そこから視線をそらせ世論を分散させようとする意図があると、現地の消息筋は伝えた。

RFAによると、ヤンガン（両江）道のある住民消息筋は19日、北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に金委員長が娘を公開したことについて、「住民の関心は新型の大陸間弾道ミサイル（ICBM）発射の成功より集中している」と話した。

消息筋は、「住民の中で金正恩の娘に対する話が話題になっている」とし、主に「驚いた」という反応を示していると明らかにした。

特に金委員長が祖父の故キム・イルソン（金日成）主席に似ているように、金委員長の娘が自身の父親（金委員長）にそっくりなことに注目していると伝えた。

消息筋は住民の反応が大きく2つに分かれていると特記した。

金委員長が自身の娘を公開した点を肯定的に評価する部類は、「ミサイル発射現場に娘を連れて現れたことについても、自身とそっくりな娘をかわいがらない父母がいないように、金正恩も一般の父母のようにかわいい娘に新型ミサイルの発射を直接見せたかったのだろうと見ている」と伝えた。

反対にミサイル発射現場に娘を連れて現れたことについて批判的な見方も多いという。

消息筋は、「父母ならだれでも子どもに暴力的で非道徳的な姿を見せることを避けるのが一般的」とし、「金正恩は娘にミサイル発射を見せるのかと懸念する反応もある」と伝えた。

消息筋は、「金正恩が娘を連れてミサイル発射現場に現れたことは、住民のミサイル発射に対する怒りと反感を他方にそらそうとする意図もあるとみられる」と主張した。

ハムギョンプクト（咸鏡北道）のある住民消息筋は、「金正恩の娘と同年代の子どもを持つ女性らは、彼女が着ていた白いジャンパーと靴に対しても関心が多い」と明かした。

韓国国家情報院は金委員長に同行した娘を第2子のキム・ジュエと判断し、娘を連れて現れた意図については未来世代の安保に責任を持つという意思を示すためと推測した。