【ドーハ聯合ニュース】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は5日夜(日本時間6日早朝)、ドーハの974競技場で決勝トーナメント1回戦の韓国―ブラジル戦が行われた。韓国はブラジルに1-4で完敗し、主将の孫興ミン(ソン・フンミン、英トットナム)にとって3回目のW杯が幕を下ろした。 ベント監督率いる韓国代表は自国開催以外では初となるベスト8進出に挑んだが、2010年の南アフリカ大会以来12年ぶりのベスト16入りという結果に終わった。韓国代表は懸命に戦ったが、世界ランキング1位のブラジルの壁は厚かった。 14年のブラジル大会、18年のロシア大会に続き3回目のW杯出場となった孫の今大会にかける意気込みはより特別なものだったはずだ。 孫は先月初めに欧州チャンピオンズリーグ(CL)の試合で相手選手の肩が顔面を直撃し、左目の眼窩(がんか)骨折が判明。W杯開幕を約3週間後に控えて手術を受けた。 W杯出場が危ぶまれたが、韓国代表の主将を務める孫は「1%でも可能性があればプレーする」と強い意思を示し、フェースガードを着けて全4試合にフル出場した。 得点のチャンスではヘディングをしたり、フェースガードを外して走ったりする姿もみられた。 孫は、韓国が2―1で勝利した1次リーグ最終戦のポルトガル戦ではスピーディーなドリブルと絶妙なスルーパスで黄喜燦(
ファン・ヒチャン、英ウルヴァーハンプトン)の逆転決勝ゴールをアシストし、自身初のW杯ベスト16進出を果たした。 決勝トーナメントでブラジルに阻まれた韓国代表は米国・カナダ・メキシコが共催する26年の大会に望みを託す。 孫は今後、4回目のW杯出場に向けて準備を始める。4年後には34歳になるが、十分に現役で活躍できる年齢だ。 サッカー界の双璧をなすポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(37)、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(35)をはじめとする30代半ばから後半の一流選手も今大会に出場している。 ブラジル戦を終えた孫は、次回のW杯出場の可能性について「自分の能力が伴わなければならない」とした上で、「最善を尽くして準備しなければならない。国が、代表チームが私を必要とする限り、最善を尽くしてこの身をささげる考えは明確にある。4年間多くの時間が残っているので、その間よく考えてみる」と語った。
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