JIN(BTS(防弾少年団)) の最新ニュースまとめ
韓国では原則、18歳以上の男子に18~21か月の兵役義務があり、28歳までに入隊する必要がある。しかし、2020年に兵役法が改正され、「大衆文化芸術分野」の功労者は入隊を2年延期できるようになった。この法改正により、JINさんは今年末まで入隊が延期されていた。
一方、現行の兵役法は、芸術・スポーツ分野の特技を持ち、文化体育観光部(部は省に相当)が推薦した人が芸術・スポーツ要員として兵役を代替できるようにする「兵役特例」を規定している。しかし、その対象に大衆文化芸術者は含まれていない。
JINさんの入隊期限が迫る中、韓国では兵役特例の対象に大衆文化芸術者を含めるべきか否かの議論が続いてきた。「BTS」が世界的な活躍を見せる中、国民から「芸能人も国威発揚に貢献しているのに兵役特例の対象にならないのはおかしい」との声が高まったためだ。世論の高まりを受け韓国国会では、兵役特例を盛り込んだ兵役法改正案を審議してきたが、特例対象を広げることには慎重な意見もあり、遅々として結論を出せなかった。特例に慎重論も根強かったのは、対象をむやみに広げれば兵役そのものが成り立たなくなる上、一般の対象者から公平性の観点から不満も上がって、円滑な兵役の推進に支障をきたすことを懸念してのことだった。
最終的にどのような結末となるのかファンはもちろん、国内外のメディアも注目し続けた中、所属事務所は今年10月、JINさんが軍入隊延期の取り消しを申請し、兵務庁の入隊手続きに従う方針と発表した。
後にJINさん自らが明らかにしたところによると、入隊時期について、当初は2020年2月にアルバムを発売した後に計画していたという。しかし、入隊に向け準備を進めるも、その後、同年8月に発売した「Dynamite」が米ビルボードのメインシングルチャートの「HOT100」で1位になるなど大ヒットしたため、計画を修正せざるを得なくなったという。その後も、BTSが今年4月、米国で最も権威のある音楽賞「グラミー賞」にノミネートされたことや、10月に2030年万博を南部の釜山に招致する活動の一環でコンサートを開催するなど、グループの絶頂的な人気ゆえに、JINさんの入隊計画は修正を余儀なくされた。所属事務所からJINさんが軍入隊の手続きに入ることが発表されたのは、10月15日のコンサートから2日後のことだった。コンサート後の発表とした理由についてJINさんは「コンサート前に『最後だ』と話し、ファンたちが悲しみながら観覧することは望んでいなかった」と明かしている。
JINさんは先月30日、大阪で開催された韓国音楽専門チャンネルの授賞式で「公式の場ではしばらく会えなくなりますから、良い音楽を携えて戻ってきます。軍隊に元気に行ってきます」と電話越しにメッセージを寄せ、ファンにしばしの別れを告げた。
そして所属事務所のBIGHIT MUSICは6日、ファンコミュニティープラットフォーム「Weverse」を通じてJINさんの軍入隊を公式に発表。陸軍の新兵教育隊に入隊するという。
韓国のスターが入隊する際、ファンたちは入隊現場に駆け付け見送りをすることがしばしばある。しかし、所属事務所は「新兵教育隊の入所式は、多数の将兵及び家族が共にする場です。現場の混雑を避け、安全を確保するために、ファンの皆様には現場への訪問をご遠慮くださいますようお願い申し上げます。JINへの温かいお見送りと激励は、お気持ちだけ頂戴いたします」とコメントし、ファンに見送りの自粛を求めた。
JINさんは先月下旬に、韓国メディアが入隊日を報じたことに不快感を示した。その際、Weverseを通じ、自らも「望まない記事が出てしまいましたが、ARMY(ファンの総称)の皆さん、訓練所に来るのはダメですよ」などと自粛を呼び掛けた。
心の中で見送り、入隊中、JINさんに思いをはせ、じっと復帰の日を待ちわびる姿勢を見せてこそ、真のファンといえるのかもしれない。
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