朝鮮中央通信は金正恩氏が15日、西海衛星発射場で高出力の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を現地指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
朝鮮中央通信は金正恩氏が15日、西海衛星発射場で高出力の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を現地指導したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、国防科学院が15日午前、北西部・東倉里の西海衛星発射場で高出力の固体燃料エンジンの初めての地上燃焼実験に成功したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が現地でこの「重大実験」を指導したという。固体燃料を使う新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発のための実験とみられる。エンジンの推力は140tfに達すると主張し、ICBM「火星17」のエンジン(160tf)に匹敵する推力を持っているとみられる。

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 同通信は「重大実験を通じ、新型戦略武器体系開発に対する確固たる科学技術的な担保を持つことになった」と評価し、今回の実験が新型戦略兵器開発のために行ったことを明らかにした。

 金正恩氏は「国防科学発展および武器体系開発5カ年計画」の戦略武器部門の最優先5大課題の実現に向けたもう一つの重大問題を解決したと高く評価し、「最短期間内に別の新型戦略武器が現れる」ことに期待を表明した。

 西海衛星発射場は北朝鮮のICBMの中心施設とされる場所で、金正恩氏が同発射場を訪れるのは3月以来となる。当時、金正恩氏は発射施設の拡張・改築を指示し、韓国と米国は発射場内の動向を注視してきた。


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