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総額2億2000万ドル(約290億円)を投じて建設された同R&Dセンターは、ベトナムに進出したグローバル企業が設けた初の大規模総合研究所となる。地上16階・地下3階建てで、延べ床面積は7万9511平方メートル。最先端の研究施設のほか、フィットネスセンターや食堂、屋上庭園などの福利厚生施設も入る。研究員約2200人が常駐し、スマート機器やネットワーク技術、ソフトウエアなどの研究開発に取り組む。
R&Dセンターは韓国とベトナムの国交樹立30周年に合わせての開所となった。李在鎔氏は、同施設が「ベトナムの産業競争力の強化はもちろん、両国間の友好・協力の促進にも寄与するだろう」と話している。
サムスンは製品の生産拠点であるベトナムに大規模な研究施設を設けることで、同国をグローバル戦略拠点とする計画だ。
サムスンは1989年にハノイにサムスン物産の貿易事務所を設置し、ベトナムに進出。95年に南部・ホーチミンにサムスン電子の現地法人を設立してテレビの生産と販売を開始した。
現在はホーチミンやハノイ近郊のバクニン、タイグエンなどでスマホやモバイル機器、ネットワーク設備、テレビ、ディスプレー、バッテリーなどを生産している。サムスン電子が世界で販売するスマホのうち、5割以上がベトナムで生産されている。
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