【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は今週、朝鮮労働党中央委員会総会を開き、2022年の成果を総括し、23年度の国政運営の方向性を示す見通しだ。金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)が元日の「新年の辞」の発表に代えて、この総会で演説して新年の方針を表明するか注目される。 朝鮮中央通信など北朝鮮メディアによると、北朝鮮は先月末に金正恩氏の主宰で党中央委員会政治局会議を開き、党中央委員会総会を「12月下旬」に招集することを決定した。 党の全ての事業を指導する中央委員会は、党大会が開催されない期間に総会を開いて党内外の問題を討議、議決する。今回の総会では▼22年の党と国家政策の総括▼23年の事業計画▼党と革命の発展に向けた重要な問題――などを扱う。 経済分野をはじめとする内政、対韓国・米国政策などの外交戦略、国防力の強化、人事などを幅広く取り上げると予想される。 金正恩氏は正式に最高指導者に就いて以降、1月1日に新年の辞を通じて1年の国政運営の方向を示してきたが、ここ3年は新年の辞を発表せず、代わりに党の会議に出席してきた。今回の党中央委員会総会でも演説する可能性がある。 内部の結束を固めるためにも米国、韓国との対決姿勢を鮮明に打ち出す可能性がある。また、核・ミサイル開発の加速など国防力強化の意志も改めて示すと予想される。新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発や人工衛星の打ち上げ、核実験などに言及するかも関心を集める。 23年は北朝鮮建国75周年と北朝鮮が朝鮮戦争で勝利したと主張する戦勝70周年(朝鮮戦争休戦協定締結70周年)にあたる。北朝鮮は5年、10年を節目として記念日の行事を盛大に行っており、米メディアの報道によると、先ごろ多数の兵力を集めて閲兵式(軍事パレード)の予行練習を行った様子も捉えられた。
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