「チプサブイルチェ2」の新メンバーとなったベンベン(GOT7)。(画像:画面キャプチャ)
「チプサブイルチェ2」の新メンバーとなったベンベン(GOT7)。(画像:画面キャプチャ)
約3か月の充電期間を経て、1月1日(日)の放送よりシーズン2として帰ってきたSBS日曜バラエティ「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」(以下、「チプサブイルチェ」)。新メンバーにベンベン(GOT7)と元プロ野球選手イ・デホ(李大浩)が加わったが、前所属事務所とのトラブルにより、ヤン・セヒョンと共にオリジナルメンバーで、この番組の看板であるイ・スンギが不在のままスタートした。

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

大黒柱であるイ・スンギの抜けた穴は大きい。新シーズンのオープニングで、ヤン・セヒョンが「あいさつは誰がするの?」と困惑し、イ・スンギの名前を叫びながら「誰も進行ができない」と弱気な姿を見せた。すると、ウン・ジウォン(SECHSKIES)が「スンギがいなくても、僕たちがうまくやっておかなきゃいけない。ちゃんと帰ってこられるように」と士気を高め、イ・スンギが戻ってくる可能性を示したが、状況がどうなるかは分からない。

新シーズン最初の企画としては、“人気が拮抗しているトレンド”をテーマに、第1弾はゴルフvsテニスで、それぞれ師匠を招いてメンバーたちがゴルフとテニスを体験。ゴルフの師匠として、これまで何度か「チプサブイルチェ」に出演しているイム・チャンジョンが登場した。また、8日(日)に放送された第2弾は結婚vs非婚で、やはり「チプサブイルチェ」に以前も揃って出演した俳優シン・ヒョンジュンとチョン・ジュノが結婚側の師匠として登場。顔ぶれだけを見ると、どこか安心感があって懐かしい“ファミリー感”の強いラインナップだった。

ところが、オープニングでも言っていた通り、これだけ大所帯になる出演者をまとめ、ゲスト(師匠)の魅力を引き出しながら、笑いも交えて進行するイ・スンギが不在…。蓋を開けてみると、1日も8日も視聴率1.9%(ニールセンコリア調べ、全国基準)という低調な数値を記録し、厳しい再出発となった。

シーズン1は最終回(昨年9月18日放送)が4.2%で、平均的に3~5%台で推移していた。新シーズンから編成枠が「ランニングマン」と入れ替わり、「チプサブイルチェ」が午後4時50分からと時間帯が早まったという変化もあったが、8日の同時間帯はKBS第2「社長の耳はロバの耳」が6.9%、MBC「生まれてきたついでに世界一周」が4.6%。地上波3社の中では一番低く、しかもかなり差を開けられているというのが現実だ。

ちなみに、「チプサブイルチェ」の放送が終わった後、午後6時20分から始まる「ランニングマン」は1日5.9%、8日5.8%を記録。それまで3~4%台で推移していたのが、編成枠が変わったとたん、一気に上昇。なんとも皮肉なことだ。

韓国のニュース記事を見る限り、“低調”“不振”という文字が踊り、イ・スンギ不在の「チプサブイルチェ」がここから巻き返せるのか、といった内容のものが多数見られる。新メンバーとして加わった2人については、好意的にとらえている視聴者が多いようだが、アイドルだったらすでにドヨン(NCT)がいるし、愛妻家・子煩悩の元スポーツ選手だったらキム・ドンヒョンがいるため、ベンベンもイ・デホも若干キャラかぶりではないか?と思うのは考えすぎだろうか。しかも、それぞれ年齢まで近く、ドヨンは(韓国の年齢で)27歳、ベンベンは26歳。キム・ドヒョンは42歳、イ・デホは41歳で1歳違いの同年代なのだ。

ただ、ベンベンは新しく入ったメンバーとは思えぬほど、メンバーたちともフレンドリーに話しかけ、自分の意見や考えをはっきりと率直に言うタイプのようで、トークシーンがよく伝われていたのに引き替え、ドヨンはリアクションがよく、表情で語れるタイプなので、目を見開いて、驚く顔がカメラによく抜かれているのが印象的だった。そういった点で同じアイドルでも、番組内でそれぞれがキャラを確立していけば、すみ分けはできそうだが……。

ひとまず、新メンバーの2人は自宅まで初公開。非婚主義者だというベンベンのシングルライフの様子は次回、本格的にオンエアされる予定だ。また、秘策(?)としてイ・デホと同い年で元メジャーリーガーの現役プロ野球選手チュ・シンス(秋信守)がゲスト出演するという情報も出ており、話題には事欠かない「チプサブイルチェ」。なんとかこの新体制で踏ん張り、イ・スンギの帰りを待てるだろうか。

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