【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は14日、アラブ首長国連邦(UAE)とスイスを訪問するためソウル南方の京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)を出発した。20日まで首脳外交を展開する。尹大統領には李在鎔(
イ・ジェヨン)サムスン電子会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長ら、韓国企業のトップ100人からなる大規模な経済使節団が同行する。 大統領室によると、尹大統領は14~17日にUAEを国賓として訪問し、両国間の戦略的協力の強化を図る。韓国大統領のUAE国賓訪問は初めて。 両国の政府間や民間で詰めの協議が行われている覚書(MOU)は30件ほどに上るという。主な協力分野としてはエネルギーと防衛産業、投資が挙げられる。とりわけ、豊富な資金力を持つ政府系ファンドとの協力に注目が集まっている。 大統領室の高官は10日、大統領の海外訪問に関する記者会見で、防衛産業の輸出を巡って具体的な発表がある予定だと伝え、「韓国とUAEの関係において防衛産業に関連した安全保障、軍事協力の機運が非常に高まっている」と説明した。 尹大統領はUAEのバラカ原発も訪問する。同原発は2009年に韓国が受注し、韓国の原発輸出第1号となった。同所の訪問で文在寅(ムン・ジェイン)前政権の「脱原発」政策の破棄を改めて印象付け、両国間の原発協力強化を図る。 18~19日にはスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に韓国大統領として9年ぶりに出席する。毎年初めに開かれるダボス会議は、各国の首脳や企業家、官僚、有識者ら約2000人が一堂に会し、世界経済を展望するとともに幅広い分野の協力策を議論する場だ。 尹大統領は同会議での演説に先立ち、18日に国内外の主要企業の最高経営責任者(CEO)らと懇談会を開き、対韓投資での協力などを話し合う。世界のオピニオンリーダーらを相手に韓国の投資環境や技術競争力をアピールし、投資誘致に尽力する計画だ。 尹大統領はスイスでチューリッヒ工科大の訪問も予定している。20日に帰国の途に就き、21日に韓国に到着する。
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