イ・ヒョジョン副報道官=(聯合ニュース)
イ・ヒョジョン副報道官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部のイ・ヒョジョン副報道官は10日の定例会見で、北朝鮮が8日開催した閲兵式(軍事パレード)に出席した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の娘、キム・ジュエ氏について「労働新聞の写真などを見ると、北が相当な比重を置いて演出したとみられる」として「今後も関連動向を関心を持って見守る」と述べた。 一方、北朝鮮の後継構図に関しては「判断するにはまだ早いが、あらゆる可能性を念頭に置いて状況を注視している」とする従来の立場を改めて示した。 ジュエ氏は貴賓席で閲兵式を見守り、正恩氏の顔を気兼ねなく触るなど金一族の「白頭血統」としての地位を誇示。朝鮮中央通信はジュエ氏に対し「愛する」「尊敬する」という表現を用い、地位が高まっていることをうかがわせた。 韓国政府系シンクタンク・統一研究院の洪珉(ホン・ミン)北朝鮮研究室長は、北朝鮮がジュエ氏の存在感を強調する意図について「これまで計5回登場したのはいずれも兵器(の視察)や軍の行事だった」として、「核兵器の高度化によって未来世代の安全と住民の安全が担保されたというメッセージ効果を狙ったものだ」と分析した。 一部の専門家の間では、ジュエ氏が後継者に内定したとの主張も出ている。 一方、統一部は閲兵式の具体的な状況について、「韓米情報当局が北の報道を含め、各種資料を総合して精密に分析している」と明らかにした。 これに関連し、洪氏は今回の閲兵式に参加した兵力の規模を「60個縦隊、1万5000人」と推計し、昨年4月25日に開催された朝鮮人民革命軍(抗日遊撃隊)創建90年記念の閲兵式に計72個縦隊、2万人が参加したのに比べると約75%の水準にとどまったと説明した。
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