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李氏は10日午後10時36分ごろ、事情聴取を終えてソウル中央地検を出た。李氏は「新しく出された証拠はなかった。検察に捕らえられたテジャン(大庄)洞の関係者らに翻弄(ほんろう)された陳述以外には、何の根拠も見つけられなかったようだ。とても不当な処置」と主張した。
続けて「このような時間があるなら、『50億クラブ』を捜査するか、チョンセ(韓国独特の賃貸住宅制度)詐欺犯や株価操作事件を調べるのが真の検察ではないか。国民が任せた権力を報復に使うことは適切ではない。こうしたすべてのことが歴史に記録されるだろう」と批判した。
李氏は「検察が3回目の事情聴取を求めたのか」という取材陣の質問には、「検察に聞いてほしい」と言って車に乗り、その場を去った。
李氏は検察の東門で一旦降りて、出席前の同日午前から集会を続けていた支持者らにあいさつした。
ソウル中央地検反腐敗捜査1部は同日午前11時30分から李氏を相手に、ウィレ(慰礼)新都市の開発事業と関連した事柄を先に尋問した。
昼食後、午後からは反腐敗捜査3部が、大庄洞開発事業について取り調べた。
しかし、李氏は先月28日、1回目の事情聴取の際に提出した33ページの書面陳述書だけで、答弁に代えるという態度を固く守った。李氏は「私がするすべての陳述は、検察の捏造(ねつぞう)と創作の材料になるだろう」として、陳述拒否権を行使するという意思を明らかにした。
李氏は先月28日、出席時に提出した陳述書でソンナム(城南)市長時代に慰礼新都市と大庄洞開発事業を進めることで、民間事業者に特恵を与え、金銭的利益を直接・間接的に搾取したという疑惑を強く否認した。
李氏は最側近であるチョン・ジンサン前代表室政務調整室長とキム・ヨン前民主研究院副院長の資金授受疑惑についても尋ねたが、李氏は「知らない内容なので陳述書に入れなかった」と答えたという。
李氏は夕食をとらずに夕方まで取り調べを受け、検察の深夜にわたる事情聴取を拒否した。
同党のパク・ソンジュン報道官は書面で「本筋にはずれた質問で時間を浪費した。陳述書に出てきた意味や文章の含意などを問い、繰り返し時間をわざと遅らせたため抗議した。調査を口実にしたいじめ、苛虐性のある取り調べだ」と批判した。
李氏も取り調べを終え、「今日の取り調べも陳述書の単語の意味や文章の解釈、こういうことに半分時間を費やし、意見を尋ねる質問がかなり多かった。なぜ再び呼んだのか疑わしいほどだ」と述べた。
検察の関係者は「捜査チームは忠実に準備した事項を速やかに質問した。取り調べの方法は通常どおりだ。重大事件の被調査者が事実上、陳述拒否権を行使した。検事の質問に異議を訴え、むしろ取り調べが遅れた」と反論した。
検察は同日の取り調べでも、準備された内容をすべて質問できなかったという。
検察はスウォン(水原)地検の城南支庁で捜査している「城南FCの不法後援金事件」を受け、早ければ来週にも拘束令状を請求する方針だという。
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