【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は15日、国会外交統一委員会での業務報告で、北朝鮮メディアが金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の娘、キム・ジュエさんの存在を大きく取り上げていることについて与党議員から質問を受け、「3代、4代世襲を前もって準備し、金正恩といわゆる『白頭血統』を中心とした体制の結束を固めるための措置という程度に考えている」と述べた。「白頭血統」は故金日成(キム・イルソン)主席の直系を示す言葉だ。 北朝鮮ではこのところ、ジュエさんの権威付けといえる動きが目立っている。今月8日に開いた朝鮮人民軍創建75年の閲兵式(軍事パレード)の映像ではジュエさんが乗る馬とみられる白馬が登場し、14日にはジュエさんの写真を使った記念切手のデザインが公開された。 権氏はただ、「金正恩の年齢、北の体制の家父長的な性格などを考慮すると、女性への世襲という見方が正しいのかという疑問も多い」と述べ、ジュエさんを正恩氏の後継者とする説には懐疑的な姿勢を示した。 正恩氏のほかの子どもに関する情報については、「これまでキム・ジュエの上に息子がおり、彼女の下にもう1人子どもがいるとされていたが、キム・ジュエと呼ばれる娘のほかに確認されていることはない」と述べた。 息子の存在について、確実にいるとはいえないとし、北朝鮮をよく知る元北朝鮮駐英公使の太永浩(テ・ヨンホ)国会議員(与党・国民の力)も以前から息子はいないとの立場を堅持してきたと説明した。
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