「チーム24時」のメンバーとなった「B.A.P」出身ジョンアプ。(画像:画面キャプチャ)
「チーム24時」のメンバーとなった「B.A.P」出身ジョンアプ。(画像:画面キャプチャ)
JTBCのリブートオーディション番組「シングアゲイン」シリーズの制作陣が、今度はグローバルアイドルオーディション「PEAK TIME」を立ち上げ、放送前から話題となっていたが、ついに2月15日(水)にスタート。なんと1話、2話連続放送という型破りな編成で華々しく始まり、早くも大反響を呼んでいる。

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

「PEAK TIME」はアイドルオーディション史上初めて、個人戦ではなく、チーム戦で展開されるサバイバル。「シングアゲイン」がそうだったように、デビューはしたものの、さまざまな事情でうまく活動ができていないボーイズグループにスポットを当て、もう一度飛躍できるチャンスを提供しようという趣旨で、「シングアゲイン」の世界観がそのまま引き継がれている。

MCも「シングアゲイン」から引き続き、イ・スンギが務め、キュヒョン(SUPER JUNIOR)とMINO(WINNER)も審査員として続投。ただし、MINOはスケジュールの都合で1ラウンドまでの出演となり、2ラウンドからはムンビョル(MAMAMOO)と交代になる。ムンビョルは同じJTBCのガールズグループのラッパーサバイバル「2番目の世界」で優勝しており、まさに適役だ。

他にティファニー(少女時代)、パク・ジェボム、イ・ギグァン(Highlight)、ソンギュ(INFINITE)らが審査員席に並ぶ。セットも見慣れたおなじみのものだが、「シングアゲイン」とは違い、A(アゲイン)ボタンではなく、PICKボタンに変わり、それを押すと頭上にある文字が光り、審査員8人全員が押すと、“PEAKTIME”の文字が完成するという演出だ。

参加者は予選審査を経て、約70組から23組に絞られ、この日最初の「サバイバルラウンド」に23組が登場。活動状況によって「新人」、「ブースター」、「活動中止」の3つのセクションに分けられた。そして、チーム戦なので個人名は明かされているが、グループ名は数字で示され、「チーム○時」と呼ばれる。最終的に決勝まで残った6組はそこでグループ名が公開されるということだ。

また、「サバイバルラウンド」では、審査員からPICKボタンを6個以上獲得したら合格し、次のラウンドへ。4、5個の場合は保留、3個以下は脱落となるルールも「シングアゲイン」と同様だった。

こうして「サバイバルラウンド」の模様が一挙に公開された。1話、2話が連続放送されたのは、初回放送直後からグローバル投票が始まるので、2話に出演するグループが投票で不利にならないよう、第1ラウンドに進出できたグループを一度に紹介するためだったという。“公平性”という点において、しっかりと練られた措置であり、いわゆる“悪魔の編集”もない。JTBCの真剣さが感じられる。

印象的だったのはグループごとに、どうしてこの番組に参加することにしたのか、その背景を紹介するエピソードなどもしっかりオンエアされ、どのグループもステージに立ちたい、成功したいという必死な、切実な想いが伝わってきたこと。そのため、感動ポイントが多く、華やかなパフォーマンスなのに、なぜか見ていると自然と涙が出てしまう、泣けるオーディションなのだ。

審査員らも“応援したい”という気持ちが先立ち、祈るように見守っていたし、胸がじーんとする場面がいくつもあった。その感動の“ピークタイム”は1話の最後にオールPICKを獲得した「チーム11時(VANNER)」だった。生計のためメンバー全員がアルバイトをしているというグループだが、劣悪な環境の中でも夢を諦めず、努力してきたことが一目で分かるクオリティの高いダンス、歌唱力、チームワークを見せ、感動の渦に巻き込んだ。メンバーたちもオールPICKをもらい、号泣していたが、審査員もうるっとして言葉に詰まるなど「サバイバルラウンド」のハイライトとなった。

オールPICKは他にも「チーム8時(DKB)」、「チーム2時(NTX)」「チーム7時(MASC)」「チーム20時(M.O.N.T)」が獲得。また、7PICKだったが、今回の参加者の中で一番キャリアがあり、審査員のソンギュ(INFINITE)と同じ2010年にデビューした「チーム23時(大国男児)」も注目を浴びた。これまで培ってきたライブの実力を見せつけ、他の参加者たちからも一目置かれる存在として、今後も期待される一組だ。

また、最後に「チーム24時」の登場が発表されたのもサプライズ的な演出で、見どころとなった。今回チーム戦のサバイバルだが、ワケあってグループとして参加できず、一人で参加を決めた10人が「サバイバルラウンド」に挑戦し、審査員の話し合いによってチームを結成するというプロジェクトチームだった。その中に「B.A.P」出身のジョンアプがいたのが一番の驚きであり、その勇気ある挑戦に誰もが感動を覚えたのは言うまでもない。

そして、番組では合否結果を発表せず、1次ラウンドに進出するグループと、「チーム24時」のメンバーはグローバル投票ができる公式HPで公開するという好奇心をあおる演出だったこともあり、番組終了後には公式HPのサーバーがダウン。初回から大きな盛り上がりを見せたというわけだ。

結果を見ると、1次ラウンドに進出するのは「新人」セクションの「チーム1時(DIGNITY)」、「チーム4時(BXB)」、「チーム5時(ATBO)」、「チーム9時(BLITZERS)」、「チーム21時(24K)」。「ブースター」セクションの「チーム2時(NTX)」、「チーム8時(DKB)」、「チーム11時(VANNER)」、「チーム13時(BAE173)」、「チーム14時(GHOST9)」、「チーム18時(BDC)」。「活動中止」セクションの「チーム7時(MASC)」、「チーム15時(BLK)」、「チーム20時(M.O.N.T)」、「チーム23時(大国男児)」。

なお、「チーム24時」のメンバーはジョンアプ、キム・ヒョンジェ(BLACK6IX)、ヒド(B.I.G)、キム・ビョンジュ(XENO-T)、GON(ARGON)の5人に決定。これで、「サバイバルラウンド」では「チーム3時(IN2IT)」、「チーム12時(KINGDOM)」など8組が脱落し、16組が1次ラウンドでバトルを繰り広げることになった。

くしくも同じ時期にアイドルオーディションが乱立することになったが、「PEAK TIME」はこれまでのオーディションとは一味違い、感動の余韻が深く、視聴率こそ1話1.298%、2話1.242%(ニールセンコリア調べ、全国基準)だったが、「シングアゲイン」シリーズがそうだったように、回を増すごとに徐々に盛り上がっていきそうな予感だ。

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