韓国統一部長官「金正恩氏の娘のキム・ジュエ氏、後継者と見るのはまだ早い」

韓国統一部のクォン・ヨンセ（権寧世）長官は北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）国務委員長（朝鮮労働党総書記）の娘、キム・ジュエ氏が後継者となる可能性について、「後継者と見るのはまだ早い」と主張した。

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権長官は27日、CBSラジオに出演し「これまで北朝鮮体制で後継者をこんなに早く出したことはない」とし、「後継者をすでに決定しているのではないかと言う人が非常に多い」と話した。

また、権長官は「北朝鮮体制は韓国よりもはるかに家父長的な男性中心の社会であるという側面があるが、今から後継構図を作るとしても、女性が軍中心の北朝鮮体制を率いることができるだろうかという疑問もある」と強調した。

権長官は、「いずれにせよ4代世襲は確実にするという姿を見せているのは明らか」としながらも、「4代世襲の当事者がキム・ジュエ氏なのかどうかは見守っていく必要がある」と見通した。金委員長には長男がいると伝えられているが、まだ確認された部分はない。

最近、北朝鮮が相次いで武力挑発を行っている背景については、「北朝鮮の経済事情があまりよくないため、内部的な結束を図ろうとする部分があるようだ」とし、「米韓訓練に対する警告や、朝鮮半島の緊張を高め、ユン・ソギョル（尹錫悦）政府の統一政策に圧力を加えることで、対北朝鮮政策を変えさせようとする多様な布石を持っていると考える」と説明した。

ことし北朝鮮が7回目の核実験を実施する可能性と関連しては、「北朝鮮がプンゲリ（豊渓里）3番、4番坑道を準備された状態に維持している。実際に実施する可能性もあると考え、それに備える必要がある」と付け加えた。