韓国与党代表、従北スパイ団との戦争宣言… 労組関係者が北朝鮮の指令で反政府活動(画像提供:wowkorea)
韓国与党代表、従北スパイ団との戦争宣言… 労組関係者が北朝鮮の指令で反政府活動(画像提供:wowkorea)
韓国与党「国民の力」の新任代表であるキム・ギヒョン(金起ヒョン)氏が、北朝鮮の指令を受けて反政府活動を続けている従北(北朝鮮の思想や政治理念に従うこと)団体に対して、戦う意思を示した。

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 この宣言は、最近、国家情報院(国情院)などの監視当局が韓国労組の中央組織である全国民主労働組合総連盟(民主労総)を家宅捜索する中で、北朝鮮の指令文が発見されたことに関連したものとみられる。同党のチュ・ホヨン(朱豪英)院内代表も、「北朝鮮の指示に従う勢力がある」と懸念を示した。

 金氏は14日の午前、自身のフェイスブックに投稿し、「法の上に君臨しながら、違法と脱法行為を働いてきた民主労総が、労働運動を利用した北朝鮮のスパイ組織が潜む拠点であったことが次々に明らかになっている」と記した。続けて「国情院と警察が1~2月、国家保安法違反の疑いを受ける民主労総の幹部らの事務所、自宅、車などを家宅捜索する中で、北朝鮮が送った指令文が大量に見つかったという」と付け加えた。

 国情院と警察庁は、最近、国家保安法違反の疑いを受ける民主労総関係者と事務所に対する家宅捜索で、「日米韓軍事同盟(協力)解体」や「在韓米軍撤収闘争」など、反米デモを扇動する内容の北朝鮮指令文を複数確保したことがわかった。監視当局は、「イテウォン(梨泰院)雑踏事故」をきっかけに、尹政権の退陣を主張しろという北朝鮮の指令も民主労総に伝えられたと述べた。

 金氏は「この指令文には、昨年のハロウィン惨事の際に、『市民団体と連帯して尹政権の退陣と弾劾のムードを作り出せ』という闘争路線に加えて、『これが国か』『国民が死んでいく』『退陣が追悼だ』など、具体的な闘争スローガンまで届けられた。従北スパイ団に遊ばれ、北朝鮮労働党の一部に転落した民主労総の卑劣な素顔である」と批判した。

 続いて「われわれ国民の力は、国家の命運がかかった今回の件について、非常に深刻な懸念を示さざるを得ない。わが党のすべての力を集めて、従北スパイ団との戦争を宣布する。捜査当局の徹底した捜査はもちろんのこと、大韓民国で暗躍する従北勢力を撲滅するためにすべての力を集中して戦い続ける」と強調した。

 朱氏も同日午前の会議で、「北朝鮮はこのような諜報当局の捜査すら念頭に置き、関連する捜査があれば公安による弾圧として追い込むよう指令まで出したという。共に民主党は、このような事実をしっかりと知ってほしい」と述べた。

 朱氏は「北朝鮮は軍事的にだけでなく、多方面にわたり大韓民国を攻撃・破壊・混乱させようとする試みを繰り返している。いつからかこの点を指摘すると、『政治的な色分け論だ、公安弾圧だ』と話す場合が多い」と指摘した。

 朱氏は「日米韓軍事同盟の解体、在韓米軍撤退など反米デモを扇動する内容の指令文はよくあったことなので理解できる。しかし、梨泰院事件の時には、『退陣が追悼』などの反政府デモのスローガンでさえ、北朝鮮の指令であったことが明らかになり、衝撃を禁じえない。防諜当局は徹底的に捜査を続け、国内にいる従北勢力の撲滅を疎かにしないでほしい」と求めた。

 カン・ミングク(姜旻局)首席報道官もこの日、「民主労総は北朝鮮の指令を受けて動く行動隊長なのか、労働改革が急務だ」というタイトルの論評で、「民主労総が北朝鮮の反政府デモの行動隊長であることを自称した。『キム・ジョンウン元帥を革命の首領として高く評価する』という北朝鮮に対して忠誠を誓った宣言文も見つかった。『これが労組か』『労働者が死んでいく』『労働改革が追悼だ』。労働者の生活を無視して北朝鮮の手先になった民主労総に、労働者はこのように命令している」と述べた。

 姜氏は「建設労組の暴力事件に続きスパイ労組まで、労働改革はもはや大韓民国の正常化のための選択肢ではなく必須要素になった。国民の力と尹政権は、労働者の生存を守るために労働改革を迅速に進める。すでに利権カルテルに転落した貴族労組を改革する第一歩は、会計の透明性を確保することだ」と主張した。
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