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独特なサウンドをベースとして、とても音数の少ないミニマルな曲に仕上がっているのにも関わらず、JISOOの個性あふれる歌声と、キャッチーなメロディーのおかげで華やかに聴こえるのが不思議なところ。
「花の香りだけ残して去っていった」「You and me, 狂おうほどに燃え上がったけど 凄惨(せいさん)に踏みつけていった私だけのライラック」「春は来るけど私たちはbye bye bye」
幻想的な雰囲気が漂っているのにも関わらず、叙情的な歌詞が連なっているので、この曲を自分事のように捉えて、聴いている内に感情移入してしまう。
歌詞の中のJISOOは、決して平等ではなかった恋人との関係性や思い出を振り返り、「後ろは振り返らない」とその関係性に終止符を打つ。序盤では恋人への未練がまだ残っているように見えたが、曲の最後には自分自身でその未練に終わりを告げる。その後、元恋人自身がJISOOとの思い出を振り返るさまが描かれ、曲は終わる。
失恋ソングなのに全く女々しくなく、むしろすがすがしくてきっぱりと関係性を断ち切る潔ささえ感じるのは、「BLACKPINK」がこれまで見せてきた「ガールズクラッシュ」と重なる。これまで「BLACKPINK」を応援してきたファンも、そしてこれまで「BLACKPINK」を知らなかった人にも印象的な曲に仕上がっていると感じる。
【MV】JISOO「FLOWER」
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