ユ・アイン の最新ニュースまとめ
韓国メディアの報道によると、ユ・アインは麻酔薬のプロポフォールや大麻、コカイン、ケタミンを使用した麻薬類管理法違反の疑いが持たれている。警察は、ユ・アインに対するプロポフォールの処方が異常に多いという食品医薬品安全処の調査結果に基づき捜査に着手し、ユ・アインの毛髪と尿からプロポフォールをはじめ大麻、コカイン、ケタミンの陽性反応が出たとする国立科学捜査研究員の精密鑑定結果を2月17日に受け取った。韓国でプロポフォールは向精神薬として麻薬類に指定されている。
警察は今月7日にはユ・アインのソウル市内の自宅を家宅捜索した。その後、薬物の購入経路や使用のいきさつなどをさらに調べるため、ユ・アインに出頭を求めた。ユ・アインは当初24日に出頭予定だったが、日程がマスコミに報じられたことから、27日に先送りした。警察の取り調べは約12時間に及んだ。取り調べ後、警察署から出てきたユ・アインはカメラの前に立ち「恥ずべきことでこのような場に立ち、失望させてしまい申し訳ない」と謝罪した。報道陣の質問に答えている間、ユ・アインは感情が込み上げるような様子を見せ、しばらく言葉をつなぐことができない場面もあった。
28日にはSNSに謝罪文を掲載。「昨日の取り調べ終了直後の謝罪が不十分だった。私のことを大切に思い、愛してくださった多くの方々を大きく失望させてしまい、改めてお詫び申し上げる」とした上で、「自分自身に害を与えていたという事実に大きな後悔と恥ずかしさを感じる。私の過ちがいかなる言い訳も通用しないことをはっきりと認識している。今後の捜査を誠実に受ける」と表明した。
ユ・アインは南東部・テグ(大邱)市出身の36歳。本名はオム・ホンシク。2003年にドラマ「四捨五入」で一躍注目を浴び、2006年に映画「俺たちに明日はない」でスクリーンデビューした。2008年の映画「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」では主役に抜てきされた。
麻薬使用容疑がかけられたことで、主演の映画とドラマ3作品の公開にも支障が出ている。映画「ハイファイブ」は昨年11月にクランクアップした。米動画配信大手ネットフリックスの映画「スンブ:二人の棋士」は4~6月期の公開を控えていたが保留となった。また、ネットフリックスのオリジナルシリーズ「終末のフール」も公開時期の見通しが立っていない。
韓国では最近、著名人の麻薬関連のニュースが相次いでいる。昨年には、ボーイズグループ「WINNER」出身のナム・テヒョンが恋人にヒロポンの使用を暴露された。先月17日には人気番組出演のラッパーが麻薬使用の容疑で立件された。また、28日、チョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領の孫のチョン・ウウォン氏が滞在先の米ニューヨークから帰国したところ、ソウル警察庁の麻薬犯罪捜査隊に身柄を拘束された。チョン・ウウォン氏は最近、動画投稿サイト「ユーチューブ」のライブ配信で「これは(合成麻薬の)MDMA」などと指し示しながらその場で服用。罪を受けるために配信で見せるのだと説明していた。
韓国では、麻薬犯罪が一般人にも、とりわけ若者の間で急増している。韓国における昨年の麻薬の摘発件数は771件に上り、計624キロ、額にして600億ウォン(約62億円)に上る。また、昨年上半期の麻薬犯罪での摘発者のうち、10代は292人、20代は2717人で全体の35.1%を占めた。韓国警察庁は「好奇心による服用を越え、流通にも加担している」と指摘している。
一般的に、人口10万人あたりの麻薬犯罪者の数が年間20人以下の場合、麻薬に対してクリーンな国とされる。この基準に則り、韓国はかつて自国を「麻薬清浄国」と呼んでいた。しかし、現在は韓国社会に麻薬が入り込んでいる状況で、事態を重く見た韓国政府はこのほど総合対策を発表。主な税関に麻薬担当組織を設けたり、オンラインで行われる麻薬取引の取り締まりを強化するために担当要員を3倍に増やすなど、麻薬根絶に向けた体制の強化に乗り出している。
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