北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の弾道ミサイル(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は13日、北朝鮮が同日午前7時23分ごろ、平壌から朝鮮半島東の東海上に向けて中距離級以上の弾道ミサイル1発を発射したと発表した。

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 北朝鮮による弾道ミサイル発射は、先月27日の短距離弾道ミサイル(SRBM)発射以来17日ぶりで、今年9回目。中距離級以上は先月16日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」発射以来となる。

 今月7日以降、北朝鮮は南北共同連絡事務所と軍通信線を通じた韓国との定時連絡に応答していない。これに加えてミサイルを使った挑発を再開したことで、朝鮮半島情勢の緊張がさらに高まる恐れもある。

 また北朝鮮メディアは11日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が前日に党中央軍事委員会の拡大会議を主宰し、「戦争抑止力をさらに攻勢的に拡大し、効果的に運用する必要性」を強調したと伝えた。戦争抑止力は「核武力」を意味するとみられる。

 金正恩氏が、韓国の首都圏やソウル南方・京畿道平沢市にある在韓米軍基地といった主要目標を記した「作戦地図」を指し示し、指示を出すような姿も公開された。

 北朝鮮は過去にも、作戦地図を使った会議の場面を公開した後、戦略的な挑発に乗り出したり軍事訓練を実施したりしたことがある。今回も意図的に作戦地図の公開に続きミサイルを発射した可能性が指摘される。韓国と米国の合同軍事演習、朝鮮半島への米戦略資産展開、韓国政府の北朝鮮人権報告書公開などへの反発が背景にありそうだ。

 4月11日は金正恩氏が党第1書記に就任してから11年にあたる日だった。15日には故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」を控えている。金正恩氏の偶像化を推し進める北朝鮮が、こうした記念日を踏まえて挑発の日程を決めた可能性がある。

 北朝鮮は3月28日に戦術核弾頭「ファサン(火山)31」を公開し、今月8日には核無人水中攻撃艇「ヘイル(津波)2」の水中爆発実験を報じるなど、武力誇示を繰り返している。


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