国防対話に出席した韓国(左側)と米国の代表(韓国国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
国防対話に出席した韓国(左側)と米国の代表(韓国国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は米ワシントンで11~12日(現地時間)に第22回統合国防対話(KIDD)を開いた。両国は13日(日本時間)の共同発表で、北朝鮮の核の脅威に備え拡大抑止の実行力を強化するため、韓米連合防衛体制における韓国の役割拡大を急ぐことで一致したと説明した。北朝鮮に対しては、核の使用は金正恩(キム・ジョンウン)政権の終末を招くことになると改めて警告した。 KIDDには韓国から国防部のホ・テグン国防政策室長、米国からラトナー国防次官補(インド太平洋安全保障担当)が首席代表として出席した。 共同発表によると、KIDDの下に置いた安保政策構想(SPI)会議で両国は、朝鮮半島の「完全かつ検証可能な非核化」という共通の目標を再確認した。韓米同盟により韓国を防衛し朝鮮半島での紛争を抑止するため、連合防衛体制と能力を強化することを申し合わせた。大規模な野外訓練の再開が重要で、今年後半にも実戦的な合同演習・訓練が必要との認識でも一致した。 韓米は「米国または同盟国・友邦国に対する北のいかなる核攻撃も容認できず、(核攻撃に踏み切るなら)金正恩政権の終末を招くだろう」と強調した。 韓米抑止戦略委員会(DSC)は拡大抑止の実行力強化策を協議した。北朝鮮の威嚇に備え、韓米は情報共有、共同企画・実行、協議体制・危機時の意思疎通など各分野で協力を強化すると同時に、連合防衛体制下で韓国の役割拡大のペースを上げていくことにした。 米国は、核・通常戦力でのミサイル防衛をはじめとするあらゆる軍事能力を運用して韓国を防衛するという公約を改めて示した。 米軍主導の韓米連合軍から韓国軍への有事作戦統制権の移管を扱う作戦統制権移管実務団(COTWG)の会議では、これまでに承認した能力・体制を検討した上で、11月にソウルで開催される定例安保協議(SCM)で完全運用能力(FOC)検証を推進することに同意した。 またKIDD高官級会議で、韓米はそれぞれのインド太平洋戦略の履行に向け緊密に協力することで一致した。
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