韓国の脱北者団体、大型風船に対北ビラをぶら下げて北朝鮮に…統一部「自制すべき」

脱北者団体「自由北朝鮮運動連合」が最近、医薬品と対北ビラなど大型風船にぶら下げて、北朝鮮に送ったことについて政府当局が自制するようにとの立場を表明した。

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　自由北朝鮮運動連合は去る5日、インチョン（仁川）カンファド（江華島）でタイレノール、ビタミンCなどの医薬品と対北ビラを20個の大型風船にぶら下げて、北朝鮮側に飛ばして送ったことがわかった。大型風船の下には核・ミサイル挑発に熱中する北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）総書記を非難する内容の横断幕も掲げられた。該当団体は昨年10月にもマスクやタイレノール、ビタミンC、小冊子などをぶら下げた大型風船8個を北朝鮮に送った。

　これを受けて統一部のク・ビョンサム報道官はこの日、定例ブリーフィングで「対北ビラ散布に関連し、敏感な南北関係状況と地域住民の懸念などを考慮して、ビラ散布は自制されるべきという政府の従来の立場に変わりはない」と述べた。

　これに先立ち、統一部は対北ビラ散布行為が地域住民の生命や安全を脅かし、朝鮮半島の緊張を招くという理由で、2020年に該当団体の設立許可を取り消した。これに対して、団体は統一部長官を相手に設立許可処分取り消しを要求する訴訟を起こして、一審、二審で相次いで敗訴した。しかし先月、大法院（最高裁）は団体の設立許可を取り消した措置は不当だという主張を受け入れ、原告敗訴と判決した原審を破棄して事件をソウル高裁に差し戻した。