北朝鮮、学習資料で正恩氏を「父」と呼称…同世代にも「父」と呼ばせ住民の不満爆発(画像提供:wowkorea)
北朝鮮、学習資料で正恩氏を「父」と呼称…同世代にも「父」と呼ばせ住民の不満爆発(画像提供:wowkorea)
北朝鮮が、青年向け学習資料でキム・ジョンウン(金正恩)総書記を「アボジ(父)」と公式的に呼称していることがわかった。

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 12日、自由アジア放送(RFA)の報道によると、北朝鮮のクムソン(金星)青年出版社は学習資料に「敬愛する父、金正恩元首」と記載。同出版社が正恩氏を「父」と公式化したのは、今回が初めてだ。過去、キム・イルソン(金日成)主席とキム・ジョンイル(金正日)総書記に対して「人民の父」というイメージを植え付けていた。

 RFAは、ハムギョンブクト(咸鏡北道)の住民消息筋の証言を引用して「最近、青年らを対象に『敬愛する父、金正恩元首』という言葉を繰り返し学ばせる学習会の参考資料を配布した」と報道。

 また「当局は新聞やテレビ放送を通じて、『総秘書を慕って従う人民の心が、父を慕う血肉の情と同じだ』というような宣伝を拡散してきた」とし、「そのように繰り返していた当局が、これからは正恩氏を『父』と呼ぶように学習会資料で公式発表した」と伝えた。

 北朝鮮で「青年労働者」と呼ばれる年齢は35歳まで。14歳で組織的に社会主義愛国青年同盟に加入した学生らは、17歳で高級中学校を卒業して社会に出るが、入党できない場合は35歳まで青年組織に所属し、36歳から朝鮮職業総同盟(労働者)や農業勤労者同盟(農民)に属する。

 一部の若者(30代半ば)らは、”同世代”である正恩氏を「父」と呼ぶことは「行き過ぎた偶像化」だと指摘している。1984年生まれの正恩氏は、ことしで39歳になる。また、消息筋は「当局が、青年と呼ばれる30代半ばの住民に対して、同世代の正恩氏を『父』と呼ぶように強制して学習させていることから、若者層の不満が強まっている」と明かした。

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