【ソウル聯合ニュース】韓国政府系シンクタンク・統一研究院の高有煥(コ・ユファン)院長は26日、記者団に対し、北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の第2子とされる娘ジュエさんについて、「個人的には第1子の可能性が高いとみている」として、「後継者の候補に含まれているとみている」と明らかにした。 ジュエさんは昨年11月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射実験で初めて公式の場に現れて以降、正恩氏に同行して軍事関連行事などに出席している。 高氏は「今すぐ娘を(後継者に)立てるというよりは、後継者としての徳を積むこと」と指摘。保守的な北朝鮮社会で女性指導者が誕生するかどうかに関しては、「首領領導体制はつくろうとすればいくらでもつくれる」と述べた。 韓国の政府高官も22日に記者団に対し、私見と断ったうえで、ジュエさんのほかに第1子がいるかどうか、いるとすれば息子かどうかは確かではないと述べていた。 これまで正恩氏には長男がいるというのが定説だった。 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は3月、国会情報委員会で、「具体的な物証はないが、外部の情報機関との情報共有などを通じて、(第1子が)息子であることを確信している」と報告した。 一方、高氏は昨年から浮上している北朝鮮の7回目の核実験の可能性について、差し迫っていないものの「戦術核兵器の飛躍的な発展に必要な過程であれば(核実験を)行うと思う」との見方を示した。
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