キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
北朝鮮が軍事偵察衛星1号機の「マンリギョン(万里鏡)1号」を初めて公開したのはことし4月18日だ。キム・ジョンウン(金正恩)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は当時、「軍事偵察衛星1号機」の完成を発表しながら、数日以内にこれを発射することを指示した。北朝鮮は翌日の19日には衛星の形状を公開した。
北朝鮮はこれに先立つ昨年12月18日にはピョンアンプクド(平安北道)チョルサン(鉄山)郡トンチャンリ(東倉里)で準中距離弾道ミサイル(MRBM)を発射し、「衛星試験品」と主張した。
金委員長は今月16日には非常設の衛星発射準備委員会を訪れ、軍事偵察衛星1号機を直接視察し、「今後の行動計画」を承認した。
北朝鮮メディア「朝鮮中央通信」によると、金委員長は事業状況を把握し、総組立状態の点検と宇宙環境試験を最終的に終え搭載準備が完了した軍事偵察衛星1号機を確認した。金委員長は視察現場で、「軍事偵察衛星を成功的に発射することは、造成された国家の安全環境から出発した切迫な要求」とし、「わが党と共和国政府の最優先的な国防力強化政策の正確な実践課程であると同時に、国の宇宙軍事および科学技術開発において目覚ましい一歩となる」と明らかにした。
北朝鮮はまた、今月17日には軍事偵察衛星1号機の実物を公開した。29日には国際海事機関(IMO)などに今月31日午前0時から6月11日午前0時の間に人工衛星を発射すると通知した。
軍事偵察衛星1号機は北朝鮮があらかじめ通知した正式な予告期間(5月31日午前0時~6月11日午前0時)の初日に発射されたが、衛星体の軌道進入はおろか、発射体が推進力を喪失しソヘ(西海、黄海)に墜落した。
北朝鮮が技術的な準備を完璧に終えていない状態で発射を急いだものと解釈される。特に、技術的な完全性よりは政治的な動機がより強く作用した蓋然(がいぜん)性が高いとの分析が優勢だ。
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