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韓国政府系シンクタンクの統一研究院のデータベースなどによると、今年は4月末の時点で金正恩氏の軍事分野の公開活動は12回となっている。5月17日の国家宇宙開発局での「軍事偵察衛星1号機」の組み立て状態確認と「今後の行動計画」承認も含めると13回。今年は5か月ですでに2022年(6回)と21年(7回)各年のほぼ2倍に上る。
金正恩政権が正式に発足した12年以降、軍事分野の公開活動が最も多かったのは14年で、50回を数えた。
今年、金正恩氏の活動は4月末までで計27回報じられた。軍事部門の12回に次いで行事出席(5回)、記念写真撮影(4回)、観覧(3回)、政治会議(2回)、参拝(1回)の順に多い。5月の軍事偵察衛星組み立ての視察と、死去から1年の玄哲海(ヒョン・チョルヘ)朝鮮人民軍元帥の参拝も合わせると29回となる。
昨年の公開活動は77回で、うち軍事関連は7回にとどまっていた。これと比較すると、今年は軍事分野の活動に注力する様子がうかがえる。
統一研究院の洪ミン(ホン・ミン)北朝鮮研究室長は「昨年から経済分野で金正恩の公開活動の頻度が急減しており、経済政策は内閣に任せた格好」と指摘した。悪化する北朝鮮経済を踏まえ、「経済で成果があったなら金正恩本人が取りまとめようとするだろうが、そうではないため一定の距離を置き、内閣に責任を負わせようとするようにみえる」と分析した。
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