【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会が今週開かれる見通しだ。党中央委員会政治局が決めた総会の招集時期は6月上旬だが、北朝鮮では15日までを「上旬」と呼んでおり、総会は15日より前に始まると予想される。総会は党と政府の主要政策を議論・決定する場で、金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が主宰する。 総会は2月にも開催されている。年に1~2回開かれるが、上半期だけで2回開催されるのは異例だ。 朝鮮中央通信は総会開催の目的について、「党と国家行政機関の事業の状況と人民経済計画の遂行状況を総括して対策を立て、革命発展で重要な意義を持つ政策的問題を討議するため」と説明した。同通信の報道を踏まえると、総会では農業など経済問題が集中的に議論される見通しだ。上半期の経済目標の履行状況を確認し、下半期に成果を出すよう促すとみられる。 金正恩氏が軍事偵察衛星の打ち上げについて言及するかも注目を集める。先月31日に行った衛星の打ち上げは失敗に終わったため、言及しない可能性もある。だが、北朝鮮は衛星の打ち上げが国連安全保障理事会決議に違反するとの国際社会の批判に対し「自衛権」だと反発しており、内部結束を図るため改めて正当性を主張する可能性がある。 一方、新型コロナウイルス対策で2020年から続けている国境封鎖が緩和されるかも注目される。北朝鮮は昨年9月から中国との貨物列車の運行、同年11月からロシアとの鉄道貨物の運行をそれぞれ再開し、貿易量を拡大している。
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