【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は19日に参考資料を配布し、北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会の結果について、金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)の演説がなく、問題の原因を外部と下部組織に押し付けたとしながら「(国家経済発展)5カ年計画の履行が振るわず、ばん回する自信も低下していることを示唆する」と総評した。ただ北朝鮮は対外的に真っ向から立ち向かう姿勢を見せており、今年後半も挑発が続くとの見方を示した。 北朝鮮メディアはこの日、16~18日に開催された党総会の結果を報じた。経済・社会分野の上半期の主要成果として挙げたのは、これまで強調してきたかんがい建設の目標達成と、住宅の建設、乳製品の供給にとどまった。 統一部は「北は年初の不安定性が克服され成長率が高まったと主張しながらも、具体的な成果なく『欠点の弊害』『規律の未確立』などと言及した。計画が達成されなかったことを示唆した」と解釈した。 北朝鮮は軍事分野に関し「軍事偵察衛星」打ち上げに失敗したことに触れ、責任を実務者に転嫁した。また、宇宙産業に向けた組織編成を最高人民会議(国会に相当)に上程すると予告した。統一部は、北朝鮮が2013年に内閣の下に設置した国家宇宙開発局の組織と機能を拡大するために組織再編に踏み切るとみている。 北朝鮮は対外面で、朝鮮半島情勢悪化の原因を韓米に押しつけながら自衛力強化の必要性を主張する従来の立場を繰り返し、圧倒的かつ攻勢的な「行動対行動」の原則を強調した。そのため統一部は、北朝鮮が今年後半も核戦力増強路線を維持し、ことあるごとに挑発を続けるとの見方を示した。 同部は北朝鮮の今回の人事に対し、懸案の経済と対韓国部門で小幅な異動があったと評した。具炳杉(ク・ビョンサム)統一部報道官は定例会見で「経済部門の重要性を改めて強調している」とし、政治局委員に返り咲いた呉秀容(オ・スヨン)党経済書記兼経済部長について「経済部門の要職を歴任してきた実務型官僚。現在、経済分野の実績が振るわないことから、これを克服するために再起用したのではないかと思う」と述べた。
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