外交部、中国で拘束中のサッカー韓国代表選手関連で「中国に迅速・公正な捜査を要請」

韓国外交部（外務省に相当）は、中国公安がサッカー韓国代表チームのソン・ジュンホ選手を拘束状態で捜査していることについて、「迅速かつ公正な捜査がおこなわれるよう、中国側に韓国の立場を伝え続けている」と説明した。

ソン・ジュンホ の最新ニュースまとめ

　外交部のイム・スソク報道官は20日、定例ブリーフィングを通じて「ソン・ジュンホ選手の件については韓国公館が中国側と緊密に疎通している」と述べた。

　中国プロサッカーチーム「山東泰山」で活動しているソン・ジュンホ選手は先月12日、上海の空港から帰国しようとしたところ、非国家工作員収賄罪で中国公安に逮捕されて、刑事拘留状態で取り調べを受けた。

　イム報道官は「これまで領事面談など必要な領事助力を持続的に提供している」としながらも「今回の捜査と関連した具体的な事項については、われわれがまだ言及する事項がない」と慎重に述べた。

　外交部によると、ソン選手が拘禁されてから現在まで、現地公安職員が領事面談を3回おこなっており、近いうちにまた領事面談をおこなう予定だ。外交部の関係者は「拘禁された過程およびその後に人権侵害はなかったことを確認した」と説明した。

　ただし、中国の国内法が厳格であることにより、ソン選手の弁護士も今回の事件と関連して、韓国政府を含む第3者には具体的な事項を知らせることができないと伝えられた。ソン選手本人も関連内容について外交部に話すことはできないという。そのため、外交部もリアルタイムで状況を把握することは容易ではない。