韓国　けさのニュース（７月２１日）

◇国防部「米原潜展開、正当な防御措置」　北朝鮮の威嚇に反論　国防部は２１日、核兵器を搭載できる米軍の戦略原子力潜水艦（ＳＳＢＮ）の韓国寄港に反発した北朝鮮に対し「韓米がＮＣＧ（核協議グループ）を開催し、ＳＳＢＮを展開したことは、北が主張するような北への核兵器使用シミュレーションや核威嚇ではない」と反論した。そのうえで「北が続けている核・ミサイル威嚇に対する韓米同盟の正当な防御的対応措置」と力説した。北朝鮮の強純男（カン・スンナム）国防相は２０日夜、米軍の戦略原子力潜水艦などの展開について「われわれの国家核武力政策に関する法令に定められている核兵器使用条件に該当し得る」と威嚇する談話を出した。◇教師の「教える権利」保護へ　与野党が法改正推進　小学校の教師が児童から暴行を受けるなどの事件が相次ぐ中、与野党の国会議員らが教師の教育活動保護のための法改正に乗り出した。近ごろ一部の児童による授業妨害や教育活動の侵害が深刻化しているにもかかわらず、児童虐待として通報される恐れがあるため教師が正当に指導できる方策がほとんどなく、問題意識が高まっている。２０００年代に入って児童福祉法が強化されたが、児童の人権のみが過度に強調され、教師の教える権利の保護は不十分だとの認識が優勢となっている。◇豪雨の避難者　２２００人が帰宅できず　中央災難（災害）安全対策本部によると、９日からの全国的な豪雨による避難者の数は２１日午前６時までで計１万７９４０人に上り、このうち１４２６世帯２２００人が今も帰宅できずにいる。死者は４６人、行方不明者は４人と、前日午後１１時時点の発表から変動はない。このほかに、土砂崩れが起きた南東部の慶尚北道・醴泉で行方不明者の捜索に当たっていた海兵隊員が殉職した。◇統一相候補の人事聴聞会　対北朝鮮観巡り与野党が攻防へ　国会外交統一委員会は２１日、統一部長官に指名された金暎浩（キム・ヨンホ）氏に対する人事聴聞会を実施する。この日の聴聞会では、金氏の道徳性や資質・能力などについて質疑が行われ、与野党は金氏の対北朝鮮観を巡って攻防を繰り広げる見通しだ。野党側は、金氏が過去の著書や寄稿、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで「金正恩（キム・ジョンウン）政権打倒」「南北関係は敵対関係」などと主張した点を挙げ、極右思想を持っており長官には不適格な人物だと批判している。