北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試みた(CG)=(聯合ニュースTV)
北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試みた(CG)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部によると、北朝鮮問題を担当する同部の金健(キム・ゴン)朝鮮半島平和交渉本部長は24日、米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、日本外務省の鯰博行アジア大洋州局長と電話で3カ国協議を行った。3氏は北朝鮮が同日に軍事偵察衛星を搭載した発射体の再打ち上げに踏み切ったことを非難し、韓米日の連携強化をはじめとする対応を協議した。

 韓米日の高官は、北朝鮮が弾道ミサイル技術を用いたあらゆる発射を禁じる国連安全保障理事会決議に違反したとしながら強く非難。5月末に続き、今回も航空機や船舶の安全を無視して衛星打ち上げを強行したことに憂慮を禁じ得ないとの認識で一致した。北朝鮮が10月の3回目打ち上げを予告したことに対し、塗炭の苦しみにある北朝鮮住民の暮らしを顧みず、数億ドルを費やして無謀な挑発を続けていると批判した。

 北朝鮮が挑発を繰り返すたびに韓米日と国際社会の対北朝鮮連携は一層強化され、これにより北朝鮮の安全保障と経済はさらに弱体化すると警告した。

 韓米日首脳が米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで今月18日(日本時間19日)開催した会談の合意を受け、今後の措置を加速させることも申し合わせた。北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する3カ国の対応能力強化のほか、サイバー攻撃や海外への労働者派遣、瀬取りによる密輸といった北朝鮮の違法な資金調達の遮断、北朝鮮の人権増進に関しても協力を強化していく。

 北朝鮮は24日午前3時50分ごろ、軍事偵察衛星を搭載した発射体を打ち上げたが、5月31日の1回目打ち上げに続いて今回も失敗した。北朝鮮の朝鮮中央通信は打ち上げ失敗を報じながら、10月に3回目の打ち上げが実施されるとした。


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