エクアドルのラソ大統領(左)と握手を交わす尹大統領=21日、ニューヨーク(聯合ニュース)
エクアドルのラソ大統領(左)と握手を交わす尹大統領=21日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は訪米4日目の21日もニューヨークの国連韓国政府代表部で各国首脳と個別会談を重ね、2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致への支持などを要請した。同地で18日以降に首脳会談した国は40カ国・地域に迫る。

 21日はまず南米エクアドルのラソ大統領と会談し、自由貿易協定(FTA)締結の前段階とされる戦略的経済補完協定(SECA)締結のための両国間協議が「順調に進んでいる」と評価した。韓国道路公社が参画する同国3都市を結ぶ高速道路の建設事業に対する関心と支援も求めた。ラソ氏は、SECAの締結が両国経済の相互補完性を高める契機になると期待を示した。

 尹大統領は続けてカリブ海の島国、セントクリストファー・ネビスのドリュー首相と会談した。東カリブ諸国機構の今年の議長国を務める同国に「韓国と東カリブ地域間の協力拡大に寄与してほしい」と求めた。

 また、南米パラグアイのペニャ大統領夫妻と昼食会を開き、同国が韓国・南米南部共同市場(メルコスール)間の貿易協定交渉で重要な役割を果たしているとして「今後の交渉で互恵的な結果が出るよう努めていこう」と呼びかけた。メルコスールはパラグアイとアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイが参加する関税同盟。

 西アフリカ・シエラレオネのビオ大統領との会談では、韓国と同国が2024~25年に共に国連安全保障理事会の非常任理事国を務めることを取り上げ、「共通の価値を増進するため緊密に協力しよう」と提案した。

 バルカン半島の北マケドニアのペンダロフスキ大統領とも会談し、「競争力のある自動車関連部品産業を持つ北マケドニアと、関連分野で協力が拡大するよう期待する」と述べた。ペンダロフスキ氏も、電気自動車(EV)や水素燃料分野などでの韓国企業との協力に期待を示した。

 尹大統領は続けて南アジアのネパールのダハル首相と会談し、韓国企業が同国のインフラ拡充に積極的に加わっているとしながら「新事業を継続的に発掘し、ネパールの経済・社会発展に寄与したい」と表明した。

 モンゴルのフレルスフ大統領との会談では、希少金属(レアメタル)での協力拡大に向けた韓国・モンゴル希少金属協力センターの設立事業が円滑に進むよう関心を求めた。今年発足した韓国、米国、モンゴルによる協議体を通じた政治、安全保障、経済分野での実質的な協力促進にも期待を示した。フレルスフ氏は希少金属や鉱物、新都市開発などでの韓国との協力拡大に期待を表明した。

 尹大統領は西アフリカ・ギニアビサウのエンバロ大統領とも会談し、「農業、水産業、開発、保健などの分野で協力を拡大していこう」と呼びかけた。

 尹大統領は21日中に計11カ国の首脳と個別に会談する。18日から数えると、会談した国は計39カ国・地域に上る。


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