『パリの恋人』、『プラハの恋人』など“恋人シリーズ”で有名な、作家キム・ウンスク。
そのキム・ウンスクが、またもや高視聴率ドラマを誕生させようとしている。
現在放送中のSBSドラマ『オンエア』だ。
キム・ウンスク作家が、インタビューの中で、ドラマ『オンエア』について語った。

キム・ウンス の最新ニュースまとめ


―“専門職ドラマ”と言われているが、結局はメロドラマになるのでは?
「視聴者たちの関心は、そこにあるのではないかと思う。ドラマのホームページに入ると、誰と誰をくっつけて欲しいという書き込みをよく見る。メロなくして、ドラマはつくれないと思う。しかし、前作などに比べると、メロの比重が少ない。『オンエア』は専門職についている人たちが登場する“トレンディードラマ”だ」

―誰と誰がくっつくのか?
「秘密だ。しかし、それは最初から設定してある」

―ソ・ヨンウン、オ・スンアのキャラクターが話題だが?
「2人のキャラクターはすべて私から出発している。特にソ・ヨンウンと私を同一視する人がいると思うが、それはしょうがない。確かに似ているところがある。しかし明らかに違う点は、私は離婚していないし幸せに生きている。ソ・ヨンウンのように、俳優とケンカしたりすることもない」

―チャン・ギジュン、イ・ギョンミンのキャラクターにもモデルがいるのか?
「イ・ギョンミンは、シン・ウチョルプロデューサーをモデルにしたし、チャン・ギジュンも、私と親しい現役のマネーシャーをモデルにしたのだが、それは明かすことができない。本人は知っているが」

―『パリの恋人』のパク・シニャン、『恋人』のイ・ソジン、そして『オンエア』のパク・ヨンハ。キャラクターが似ているように思われるが?
「私の理想のタイプは慎重で卑怯じゃない男性。私自身の気持ちが揺れ動かないキャラクターは描けない。自然と理想のキャラクターを描くようになる。基本的に口数の多いおしゃべりな男性が好きではないので、そうなってしまうのだろう」


―『オンエア』はどれくらい事実なのか?
「誇張された部分がとても多い。草稿を書いたとき、周りのひとたちからドキュメンタリーでもつくるつもりなのかと言われた。おそらく、そのまま台本を書いていたら、視聴率は低かっただろう。現実に必要な要素だけを取り入れ、ドラマティックに仕上げた。例えば、現実では作家と俳優があんなにたくさん会うことは、まずない。面白みを出すためにそうした」

―いいドラマとはどういうドラマだと思われるか?
「いいドラマがどういうものなのかは、答えがないと思う。ただ私が書くドラマは“作品”というより、“エンターテイメント”に近い。私はドラマの一番の魅力は“面白さ”だと思う。悲しかろうが、幼稚だろうが、アジュンマ(おばさん)の話しをリアルに描こうが、とにかく、“面白さ”を与えるのがドラマの魅力だと思う。だから私は、軽快で、ああでもないこうでもないと言いながら、お互いに惹かれあう、そんな内容をよく書くのだと思う」

―放送、芸能業界の恥ずかしい部分も描いている。それでもこの業界に魅力があるとすれば何か?
「放送業界は、とても魅力的な世界だが、傷も多いところだ。作家としてデビューした頃は、ドラマに出演した俳優たちとずっと連絡を取っていこうと思っていたのだが、この業界は、人との出会いと別れの繰り返しだということに気づいた。そういうことを寂しく思いさえしなければ、とても魅力的な世界だと思う」
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