韓国映画「マイ・スイート・ハニー」のキャスト、公開日、あらすじ
最初に脚本を受け取って読みながら、キャラクターの魅力にはまりました。イルヨンは愛らしくて魅力的なキャラクターです。しかも、憧れのユ・ヘジンさんと共演できるということにワクワクしました。ただ、映画に対する不安もあって、長く悩んだ末にお断りしました。
ところが、イ・ハン監督が心のこもった手書きのお手紙をくださって、心の扉が開きました。手紙には私がイルヨンを演じなければならない理由がびっしり書いてありました。特に「食堂の扉を開けて入って来るキム・ヒソンさんの姿がイルヨンそのものだった」という文章が記憶に残っています。イ・ハン監督は自分の手書きの文字が読みにくいかもしれないと、その内容をタイピングしてプリントアウトしたものも送ってくださいました。本当にかわいい方ですよね。心の準備ができていない気はしましたが、ここまで私を必要としてくださる監督がいるのに、私ごときが断るなんてと思って、すぐに電話をかけました。
Q. イルヨンは辛い過去があっても前向きで、明るさをもらえるような人柄だと感じました。役作りはどのように取り組まれましたか。また、イルヨンとご自身との共通点はあると思いますか?
基本的に前向きなところが似ています。自分がはまったもの、チホのこともそうですが、はまったら突き進む性格も私と似ています。好奇心を感じる男性がいたら、何としてでも機会を作って会おうとする積極的なところも似ています。イルヨンが500ウォンを握りしめてチホを追いますが、「あの人のことをもっと知りたい」と思えば私もそうすると思います。
私自身、イルヨンの娘と同じような歳の子どもを育てている立場で、いろいろ悩みながら演じました。一人で子どもを育てている状況であれば、どうするのか。「娘が私が好きな男性を嫌ったらどうするかな?」などイルヨンの立場に立って考えてみると、キャラクターにアプローチできました。
Q. ユ・ヘジンさんとの初共演は、いかがでしたか。
ユ・ヘジンさんとの映画出演を断る人はいないですよね。誰もが共演したいと思います。実際にも、まるで何作も共演してきた人のように息がぴったり合いました。性格も似ていてすぐに仲良くなりました。難しいのは嫌いで、明るい性格なのが私とよく合って、撮影も楽でした。撮影後はビールを一杯飲みながら、楽しく撮影しました。本当にいい現場でした。
特に私の最初の撮影の時に自転車で現場に来てくれたのがとてもありがたかったです。みんながバタバタしていて「何?」と思ったら、ヘジンさんが撮影もないのに私の最初の撮影だからと来てくれたんです。入れずに「ヒソンさん撮影中?」とスタッフにこっそり聞いたそうです。モニタリングの時も遠くに立っていました。なんで来たのかなと思ったら、本当に私が来たのか気になったんだそうです。自転車で来たので汗びっしょりでした。私の撮影がローン会社の撮影で、3日間だったんですが、次の日もまた来ました。3日目が初対面の撮影なのですが、2日目は終わって一緒にご飯に誘ってくれました。自分の撮影がないのに負担ですよね。2日も来てくれて、撮影後に監督とスタッフと一杯飲みながら、だいぶ親しくなれました。
Q. ユ・ヘジンさんとのシーンでもっとも印象的だったシーンと、その理由を教えてください。
すべての場面がおもしろいので、どれを選べばいいのか悩みます。レストランで「おすすめは?」と聞いたら店長が「全部おいしいです」と答えるみたいに、どの場面もヘジンさんと演じたすべての場面がおもしろい。おもしろおかしいところもあるし、胸がジーンとくるような感動もある。
でも、一つだけ選ぶとすれば、ドライブインシアターの場面? 男優がリードする場面はたくさんやってきましたが、私の方が積極的に過激なスキンシップをしないといけなかった。すごく悩みましたが、顔が近づくたびにヘジンさんが噴き出して何度もNGになりました。キスの最中にヘジンさんが「やめてください」というセリフをむにゃむにゃ言わないといけないんですが、おかしくて本当に奥歯をぐっと噛んで笑いをこらえて撮影しました。
Q. 本作ならではの魅力は何だと思われますか?
『マイ・スイート・ハニー』は‘アン・ブロックバスター’(注:大作ではないという意味)です。VIP試写会を終えて、「今の時代に必要な映画」という声をたくさん聞きました。娘の友達のお母さんたちも「刃物や血、爆弾が出てこなくて良かった」と言っていました。映画のおもしろさだけでなく、子どもと一緒に見られる映画を作ってくれてありがとうと言われました。
子どもと見られるヒーリング映画にできるだけ出たいと思いました。イ・ハン監督が演出したからか、ロマンティックコメディーが温かく包まれている感じ。これが『マイ・スイート・ハニー』ならではの魅力ポイントです。
タイトル:『マイ・スイート・ハニー』
公開表記:5月3日(金)丸の内ピカデリー他にて全国公開
出演者:ユ・ヘジン (『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『コンフィデンシャル』シリーズ、『梟ーフクロウー』)
キム・ヒソン (「再婚ゲーム」「品位のある彼女」)、チャ・インピョ、チン・ソンギュ、ハン・ソナ、チョン・タウン
監督:イ・ハン (『無垢なる証人』『ワンドゥギ』)
脚本:イ・ビョンホン (『エクストリーム・ジョブ』(監督)、『サニー 永遠の仲間たち』(脚色))
原題:『甘い:7510』 英題:『HONEYSWEET』
韓国映画/カラー/シネマスコープ/5.1chデジタル/118分
製作プロダクション:MOVIEROCK
翻訳:本田恵子
提供:楽天
配給:松竹
映倫区分:G
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