キム・イェジ の最新ニュースまとめ
韓国は今大会に選手143人、競技役員90人、本部役員27人の260人の選手団を送り込んでいる。規模は前回大会よりも大幅に縮小し、1976年のモントリオール大会以降、夏季では最少だ。今大会の出場を目指すにあたり、団体球技の出場権争いで苦戦。出場する韓国の団体球技種目は女子ハンドボールのみだ。団体球技種目の不振が派遣規模の縮小を招いた。
大韓体育会(韓国オリンピック委員会)が大会前に掲げた目標も、選手団の規模縮小を受けて「金メダル5個以上、15位以内」と、前回五輪の東京大会で掲げた目標(金メダル10個、総合10位以内)よりも低めに設定。こうしたこともあって、韓国内での関心が今一つ盛り上がらない中で大会は幕を開けた。
韓国選手団は開会式から出鼻をくじかれた。韓国選手団が登場した際、現地のアナウンスが英語とフランス語で北朝鮮の正式名称である「朝鮮民主主義人民共和国」と誤って紹介。これに韓国メディアは「お話にならない間違いが開会式を台無しにした」(OSEN)などと怒りを込めて伝えた。北朝鮮が登場した際には間違いなく紹介され、朝鮮日報は「紹介時の呼称通りなら、この日の開会式には北朝鮮が2度入場したことになる」と皮肉を交えて報じた。
問題を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)は公式Xで謝罪。バッハ会長は先月27日、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領に電話して詫(わ)びた。これに対し、尹大統領は「夏季、冬季五輪を開催した国として、韓国の国民は非常に驚き、当惑した」と述べ、再発防止を求めた。
しかし、運営サイドのミスは続き、翌日にはフェンシング男子サーブル個人戦で金メダルを獲得した韓国のオ・サンウク(Oh Sanguk)選手が、大会の公式インスタグラムで「オ・サング(Oh Sangku)」と誤表記された。韓国メディアは「韓国だけどうしてこうなるのか。韓国を北朝鮮と呼んだのに続きまた失敗」(ソウル経済)と怒りを込めて伝えた。今大会は運営サイドのミスが多く、女子平泳ぎ100メートルでは、アルゼンチンの選手が登場する際、スクリーンには中国の国旗が映し出された。バスケットボール男子の南スーダン対プエルトリコ戦の試合前には、国歌を流す場面でミスがあった。
そんな中、韓国人選手団の快進撃が続いており、先月29日には当初の目標だった「金メダル5個」を早くも達成した。聯合ニュースは「1976年モントリオール大会後に参加した夏季五輪で最小となった韓国選手団(21競技・143人)が劇的な奮闘を見せ、金メダル13個を獲得した12年ロンドン大会以来、最高の成績を残すか期待される」と伝えた。
各選手たちに国民からの注目が注がれる中で、今、最もバズッている韓国代表選手といえば射撃女子エアピストルで銀メダルを獲得したキム・イェジ選手だろう。メダル獲得に合わせXに投稿された今年5月のワールドカップでの映像には、キム選手が黒ずくめの服装でキャップを後ろ前に被り、クールな表情を変えずにピストルを撃つ姿が収められており、「カッコイイ」「クールビューティー」などと話題になった。この映像に、イーロン・マスク氏もXで「アクション映画に出演したらクールだろう」と関心を示した。
私生活では5歳の娘を育てる母親。パリ五輪でメダル獲得後には「娘が幼稚園で母親が五輪に出たことを自慢できるようになった」と喜び、娘に向け「お母さんも頑張っているから、あなたもやることをきちんとして、いつも元気でいて。いつも愛してる」とメッセージ。優しいママの一面をうかがわせている。競技中は、腰のベルトに娘の「ゾウのぬいぐるみ」を付けていたことも話題となり、多くの人を魅了している。
キム選手は2~3日に行われる25メートルピストルにも出場予定。世界中の「にわかファン」の注目を集めそうだ。
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