韓国人気グループ、ＢＴＳ（防弾少年団）のＪ－ＨＯＰＥ（ジェイホープ）は２日、ソウルのオリンピック公園ＫＳＰＯ ＤＯＭＥ（オリンピック体操競技場）で開催されたソロワールドツアー「ＨＯＰＥ ＯＮ ＴＨＥ ＳＴＡＧＥ」のソウル公演で「僕はステージにいるときに生きていると感じるのです。ありのままの僕を見て、愛してほしいです」と語った。
昨年１０月、グループで２番目に兵役を終えて除隊したＪ－ＨＯＰＥは、先月２８日からこの日まで３日間にわたり行ったコンサートを皮切りに、デビュー１２年目で初めてのソロワールドツアーをスタートした。
「Ｋ―ＰＯＰの聖地」と呼ばれるＫＳＰＯ ＤＯＭＥでの公演は、計３万７５００席分のチケットが完売。雨天にもかかわらず、会場の周辺はチケットを入手できなかった世界各国のファンでごった返した。
Ｊ－ＨＯＰＥは長い間待ったファンの期待に応えるように、２０１５年に発表した無料音源「１ ＶＥＲＳＥ」から７日にリリースする新曲「Ｓｗｅｅｔ Ｄｒｅａｍｓ」まで、「野望」「夢」「期待」「想像」「願い」の五つのテーマでこれまでのキャリアを振り返る充実したステージを披露した。
公演が後半に入り、激しいダンスに汗をにじませながらもＪ－ＨＯＰＥのエネルギーは衰えず、顔からは笑みが消えなかった。自らの名前のように、グループとファンに希望を与えるという意志が込められているかのようだった。
Ｊ－ＨＯＰＥは、ツアータイトルの「ＨＯＰＥ ＯＮ ＴＨＥ ＳＴＡＧＥ」は文字通り舞台の上でたくさんのものを見せ、さまざまな感情を表現するという意味だとし、自身の全てを注ぎ込んで公演を作ると誓った。
ファンの歓声の中、赤い衣装に赤い照明を浴びてステージに姿を現したＪ－ＨＯＰＥは、スタンドマイクを手に１曲目の「Ｗｈａｔ Ｉｆ…」を歌った。
３階ほどの高さがありそうな３面の大型ＬＥＤの前に設置された２６のリフトが上下に動き、まるでブロック遊びのように舞台の形が変化した。
このステージは時にはＬＥＤに映し出された雪原に向かって走る列車になり、その場で動く階段になり、Ｊ－ＨＯＰＥが飛び込む寝室になった。
重低音を響かせるライブバンドの演奏は公演に躍動感を加え、Ｊ－ＨＯＰＥの流れるようなラップが没入感を高めた。
この日のコンサートでは、ファーストソロアルバム「Ｊａｃｋ Ｉｎ Ｔｈｅ Ｂｏｘ」、スペシャルアルバム「ＨＯＰＥ ＯＮ ＴＨＥ ＳＴＲＥＥＴ ＶＯＬ．１」、ミックステープ（非公式の作品）「Ｈｏｐｅ Ｗｏｒｌｄ」など、これまでに発表したソロ作品の曲がまんべんなく披露された。
「ＭＩＣ Ｄｒｏｐ」「Ｓｉｌｖｅｒ Ｓｐｏｏｎ」「Ｄｉｓ－ｅａｓｅ」などＢＴＳの曲をソロで歌った際には、割れんばかりの歓声が巻き起こった。
普段からダンスに対する情熱を表してきたＪ－ＨＯＰＥは、この日の公演でも単なる歌の「振り付け」にとどまらず、それ自体がパフォーマンスといえるダンスを見せるために力を注いだ。
Ｊ－ＨＯＰＥは「幼い頃からストリートダンスを踊り、（ダンスという）ルーツがあったので、これをリアルに舞台に盛り込みたかったのです」とし、「真心を込めた舞台でした」と説明した。
また、「真心を込めた舞台を喜んでくださるのを見ると、これほど幸せなことはあるだろうか（と思う）」とし、「歌を上手に歌って真心を込めたとしても、聞いてくれる人がいなければ原動力は生まれません。そのような面で改めて感謝を伝えたいです」とファンに謝意を表した。
Ｊ－ＨＯＰＥは発売を控えた新曲「ＳＷＥＥＴ ＤＲＥＡＭＳ」も披露し、「皆さんに向けた愛のセレナーデ」と紹介。ＡＲＭＹ（ＢＴＳのファン）は携帯電話のライトを一斉につけてこれに応えた。
アンコール曲の「＝（Ｅｑｕａｌ ｓｉｇｎ）」を歌う前には暗転した舞台にＢＴＳのロゴ、ハートマーク、ＡＲＭＹのロゴを順に映し、グループとファンに対する変わらぬ愛を約束した。この日の公演にはＢＴＳの最年長メンバー、ＪＩＮ（ジン）も訪れ、客席からエールを送った。
Ｊ－ＨＯＰＥは今後、米国のブルックリン、シカゴ、オークランド、ロサンゼルス、サンアントニオ、メキシコのメキシコ市、フィリピンのマニラ、日本のさいたまと大阪、シンガポールなど、ソウルを含む１５都市で３１公演を行う。
「ＢＴＳの最後の公演が２２年なので、もう３年が経ちました。本当に久しぶりの公演で、ＡＲＭＹの皆さんの熱気と応援がこれほどまでとは。ＡＲＭＹ最高です」と語った。
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