映画「侵犯」、「ユリだと気付かなかった」と言われるほどの熱演と共に完成度を高めた空間の効果など制作過程を公開
映画「侵犯」、「ユリだと気付かなかった」と言われるほどの熱演と共に完成度を高めた空間の効果など制作過程を公開
第29回釜山国際映画祭公式招請作で作品性を認められたことはもちろん、前売り開始と同時に完売を成し遂げて熱い関心と人気を立証した映画「侵犯」が、ウェルメイド心理破壊スリラーを誕生させた制作過程を公開した。

韓国映画「侵犯」のキャスト、公開日、あらすじ

「侵犯」は奇異な行動をする娘ソヒョン(キ・ソユ)によって日常が崩壊しているヨンウン(クァク・ソニョン)とそれから20年後に過去の記憶を失ったミン(クォン・ユリ)がヘヨン(イ・ソル)と向き合って起きる亀裂を描いた心理破壊スリラー。

「侵犯」は20年という間隙をストーリーと空間の対比で表現し、ジャンル的な面白さを極大化した。ヨンウンとソヒョンの話を描いた第1部は冷たいイメージで構成で、ミンとヘヨンの話が繰り広げられる第2部では、もう少しドライな感じを具現し、変わった時間とキャラクターの個性を強調しようと努めた。

まず、ヨンウンとソヒョンの話が主に繰り広げられるプールはヨンウンの職場であり、ソヒョンからしばらく抜け出すことができる唯一の空間だった。プールは温かくて平穏な日常というより、水の色味を生かして青色をはじめとする低い彩度と対比の照明を使い、ヨンウンの内面の恐怖と重い心理状態を表現。特に、ヨンウンとソヒョンの葛藤を極大化するために、水深の深いダイビングプールを選択してファンタジースリラー的なイメージを作り上げた。プールの延長線のようにヨンウンとソヒョンの家もやはり温もりは最大限排除し、無彩色トーンの空間で2人の心理状態を表現した。

20年後、ミンとヘヨンの話が描かれるヒョンギョンの家は部屋の位置と構造を通じて各キャラクターの関係を表現した。人を信じずに警戒し、心の壁を崩さないミンの部屋は「無色無臭」をコンセプトにし、明るく他人の人生に侵入したヘヨンの部屋は雑多で物が散らばった汚い様子を通じてどこに飛ぶか分からないキャラクター性を表した。特に、照明と彩度の対比を通じて、ミンとヘヨンの対立と葛藤をダイナミックに表現した。

このように各キャラクターの性格や状況、変化する心理状態まで空間の中に溶け込ませた製作陣の努力は、心理スリラー的な面白さを一層高めた。俳優たちの息詰まる熱演も作品のしっかりとした完成度を高めた。

劇中の水泳講師が職業である女優クァク·ソニョンは水恐怖症があったが、キャラクターを消化するために恐怖症を乗り越え、水泳講師のヨンウンを完璧に演じた。

クォン・ユリは普段の明るいイメージから完璧に脱却し、内部試写の後に彼女に気付かなかったというレビューがあるほど新しい顔を見せてくれた。

イ・ソルも安定した演技力でヘヨンそのものになった姿を通じてキャラクターを完成させ、劇の面白さを倍増させた。

このように出演者たちの隙のない演技から繊細にセッティングされた空間まで、多彩な見どころとしっかりとした完成度を誇る「侵犯」は2025年に最も強烈な心理破壊スリラーで劇場街に侵犯するだろう。

新しく魅力的な素材と新鮮な俳優たちが作り出す強烈なキャラクター、洗練された演出でジャンル的な面白さを届ける心理破壊スリラー「侵犯」は3月12日に韓国で劇場公開予定。

BIFF2024 Trailer 侵犯 Somebody
BIFF2024 Trailer 侵犯 Somebody




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