パク・ヨンハ=(聯合ニュース)
パク・ヨンハ=(聯合ニュース)
株式投資の実力を見込んでキャスティングを決めたのであれば、パク・ヨンハを映画『作戦』の主人公に起用したのは間違いだったかもしれない。『作戦』でパク・ヨンハが演じるのは、一獲千金を狙い株式市場に足を踏み入れたフリーターのヒョンス。株価操作グループがスカウトするほどの実力を認められた投資専門家だ。

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 封切りを前にソウル市内のホテルでインタビューに応じたパク・ヨンハは、株式投資の経験を問う質問に首を横に振った。2~3年前に一度だけ100万ウォン(約6万5000円)ほどを投じたが、「株より貯金に向いている」性格のため、2週間も経たずにやめたという。冒険より安定が好きという彼は「仕事して稼ぐという感じがいいんです。疲れている時、(所属事務所から)入金したと電話があると、どんなに気分が良くなるか」とユーモア混じりに語る。そのせいか、彼にとって身近なものはパソコンの株式投資プログラムではなく、部屋に置かれた透明のブタの貯金箱だ。10ウォン硬貨から1万ウォン札までが貯金箱にぎっしり詰まっているのを見ているとうれしくなりますよと説明する。

 そんなパク・ヨンハが、『憎くてももう一度』以来、7年ぶりのスクリーン復帰作に『作戦』を選んだのは、ヒョンスのキャラクターに魅了されたためだ。複数作品の脚本を読んだが、どれも格好いいだけの役だった。「もっと現実味のある役もううまく演じられるのにと思っていたところに、『作戦』に出会いました。これだと思いましたね」。冒頭からたちまちストーリーに引き込まれ、出演したくて仕方がなかったと振り返る。

 映画は株式を素材にしているが、物語の柱は登場人物が金をめぐり繰り広げる頭脳プレーだ。パク・ヨンハのほかパク・ヒスン、キム・ミンジョン、キム・ムヨルらが主人公として登場する。さながら韓国版『オーシャンズ11』だ。共演者らについて美ぼうや演技力を褒め称えながら、特にパク・ヒスンについては「あまりにもすばらしい人で、独り占めしたいくらいだった」と大絶賛した。「演技がうまいだけではなくオーラもすごく、一緒のシーンではヒスンさんの演技を邪魔しないよう、普段より準備に力が入りました(笑)」。

 高校生のときに街でスカウトされ、芸能界に足を踏み入れた。ドラマ『スタート』を経て1998年の『ずっと会いたい』で一躍スターダムにのし上がった。その後、韓流ブームの火付け役となり、数年間にわたり日本で活躍してきたが、昨年にドラマ『オンエアー』で国内活動を本格的に再開した。日本ではアルバムリリースや公演など歌手活動に力を入れ、韓国では役者としてテレビや映画などに出演する考えだ。

 日本での人気については「運がよかった」と謙虚に評する。日本人ファンが韓国語を習い名前を呼び、予想だにしなかった数千人、数万人のファンが自分に熱狂する姿に、胸が詰まり涙を流したという。

 「映画を見ると、役者として足りない部分ばかりが目に付く」という彼に、10年後の姿を尋ねた。「趣味で写真を始め、今では展示会を開くほどはまっています。10年後は今より写真に力を入れているでしょうね。そのときには結婚もしているでしょう(笑)。確実なのは、どんな変化があるか分かりませんが演技と音楽は絶対にあきらめず、一生懸命に頑張っているだろうということです」。

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