男キム役を演じた俳優チョン・ジェヨンは「4月末封切り予定だったのが5月中旬に変わり、トム・ハンクス兄貴と対決することになった。大作が多いため負けてもあまり恥ずかしくなく、勝つに越したことはない。とりあえずぶつかってみなければ」と明るい口調で語った。『キム氏漂流記』は4月末に公開されるパク・チャヌク監督の『コウモリ』、キム・レゥオンとオム・ジョンファ主演の『仁寺洞スキャンダル』との対決を避けた代わりに、5月にトム・ハンクス主演の『天使と悪魔』をはじめとするハリウッド大作と競う格好となった。
チョン・ジェヨンはこの作品を「シナリオを初めて読んだとき、とても良いと感じた。まず新鮮で、愉快で、かわいく、最後に一発もある。本当にわたしのもとに来たのか、こんなに良い作品が何でわたしに来たのか、と思った」と言うほどのほれこみようだ。イ・ヘジュン監督は、シナリオ段階でキャストを念頭に置いて書くことはしないが、ある瞬間にチョン・ジェヨン特有のつっけんどんな口ぶりが頭を中を回り始め、彼を連想したと説明した。
チョン・ジェヨンは屋外で、チョン・リョウォンは撮影セットでの撮影だったため、2人は互いの撮影現場を訪れなければ顔を合わすことができなかった。チョン・リョウォンは、チョン・ジェヨンを観察しながらさまざまな反応を見せるところを、実際には撮影セットの中で1人で演じるという状況に不安を感じたという。それでも、「そのうちに想像力も豊かになり、たくさん学べた」と手ごたえを語った。
デビュー作『天下の横綱マドンナ』が成功と評価されるイ監督は、これが2本目の映画。「希望という言葉が陳腐に感じる昨今だが、それでも希望が正解。癒しムードが広がる映画になれば」と語った。
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